花業界ではじめてのCFP(カーボンフットプリント)の表示が開始された。農産物ではコメに続いて二番目である。大分のメルヘンローズが、MPSのエネルギー投入データを用いて、生産から消費にいたるまでに使用した「二酸化炭素排出量」を公表したものである。以下は、プレスリリース記事である。
(有)メルヘンローズ(所在地:大分県、代表取締役:小畑和敏)は、この度、MPSジャパン(株)と協力し、生産したバラに、経済産業省および関連省庁が推進する「カーボンフットプリント」の表示を開始する事と致しました。
4月下旬から東京・大阪地区の青山フラワーマーケットで表示を開始するとともに、4月20日(火)から25日(日)に開催される「東京 丸の内フラワーウィークス2010」にて、MPSジャパン(株)/日本フローラルマーケティング協会のブースに「カーボンフットプリント」を表示したバラを展示致しますので、ご案内申し上げます。 カーボンフットプリントとは、原料から製造、流通、販売、廃棄、リサイクルに至るまでその商品のライフサイクルで排出している温室効果ガスをCO2に換算して表示するシステムで、どこでどれだけCO2が排出されたかを「見える化」したものです。
ライフサイクルにおけるCO2排出量を算出する計算式は、商品種別算定基準(PCR)として商品ごとに認定されます。「花き」は2010年2月1日にPCR委員会から認定され、それを受けて商品化に至りました。バラに「カーボンフットプリント」を表示することは花き業界では初めての試みで、MPS-ABC※(環境負荷低減プログラム)への取組みにより、数値の算出が容易となりました。
メルヘンローズは、大分県玖珠町の6人の園芸農家が集まって作ったバラの生産会社です。カーボンフットプリントを表示することにより、商品のライフサイクルの各過程での環境負荷を把握し、削減の指標とします。バラの切り花栽培や育種を通して、低炭素社会への実現に貢献してきたいと考えています。
※MPS-ABCとは、5つの環境負荷要素(農薬・肥料・エネルギー・水の使用状況および廃棄物の分別)について登録し、審査を受けた生産者に与えられる認証。審査することにより数字の信頼性が確保されているため、カーボンフットプリントの算出に非常に有効である。
<本件に関するお問い合せ先>
■MPSジャパン株式会社 TEL:03-3238-2702 FAX:03-3238-2701 E-MAIL:info@mps-jfma.net <会社概要>
■有限会社メルヘンローズ代表者 :代表取締役 小畑和敏本社所在地 :大分県玖珠町大字岩室1376 設立 :平成7年4月5日 URL :http://www.marchenrose.com/ 主な事業 :バラの切り花栽培と生産用苗栽培
■MPSジャパン株式会社代表者 :代表取締役 松島義幸本社所在地 :東京都千代田区四番町4-8 野村ビル6F 設立 : 平成18年8月1日 URL : http://www.mps-jfma.net/ 主な事業 : 日本におけるMPSの実務・運営・マーケティング