第2回プロジェクト中間報告会(続):ポスターセッションの終了

 15時半に、ポスターセッションは終わった。6Fのわが研究室の前では、しかしながら、いまだに学生と教員のセッションは続いてる。対面の良さだろう。既定の時間が終わっても、6F~4Fにあるコミュニケーションスペース(現場)では、議論が延々と続いていく。心行くまでディスカッションができるのは、幸せなことだ。
 

 

 研究の成果や事業の創造性を高めるには、時間や空間の制約を取り払わなければならない。高いパフォーマンスは、自由で伸縮性のある討議のセッティングによってもたらされる。今宵は、教員も学生も枕を高くして眠れるのではなかろうか。わたしは、この2日間のプレゼンと面談、コメントに大いに満足している。

 大学教員として、この回が最後のポスターセッションになる。学生と直接的なやり取りができて、本当に良かったと思っている。こんなに時間給の高い職業で、手抜きのままでは終わりたくはなかったからだ。今月は、学生が支払った授業料以上の仕事ができたと確信している。

 本日のポスターセッションでは、多くの2年制の学生たちとはじめて面談することになった。一年制の学生向けに夜の授業は担当していない。このような教師がいたことを知って、彼女たちはきっとびっくりしたにちがいない。学部教育では、今回のイノマネのようなペフォーマンスが残せているだろうか?大いに心配ではある。

 

 これから、大学院の小川・平石・小川合同ゼミでは、午後17時より駅前のレストラン(ツー・ザ・ハーブス)で懇親会を催すことになっている。合同ゼミとしては、約一年半ぶりの合同の宴会になる。わざわざ静岡から、大久保あかね先生が、このために上京してくださることになっている。

 本日のわたしのコメントは、他の先生たちとは少しちがっていたと思う。たった一つだけの要因で学生の成績を決めるとしたら、わたしの評価軸は、彼らや彼女たちのプロジェクトがクリエーティブであるかどうかの一点に尽きる。そのこと(独自性)が、プロジェクトの存在価値を決めるのである。

 最終報告に向けては、独自性(ユニークさ)を磨いてほしい。「変われなければ死んだも同じ」とはユニクロの柳井正社長の箴言である。「創造的な仕事ができなければ、大学院生である資格はない」は、わんすけ先生の金言である。