「オフィスわん」の100日目、スローにそこそこの注文をこなしています。

 独立してから、本日で100日目になる。昔となんにも変わらず、秘書の内藤光香さん、アシスタントの林麻矢さん、長谷川まりさんに助けてもらっている。仕事をする場所は、自宅の小部屋と神田小川町のオフィスわんの2か所に分散している。おかげさまで、大学在職中とほとんど変わらない仕事量をこなしている。

 

 新しい仕事や公的な役職の申し出もあって、教育職から離れても、思ったほどには旅行ができていない。退職後の最初の3か月間は、コロナも収まりかけていたので、もっと地方の大会を走っているはずだった。残務整理やお礼の会が入ってきて、そこそこに忙しかった。そんなに贅沢も言っていられない立場ではある。

 昨日も、ロック・フィールドの神戸本社で、経営幹部向けのセミナーを開いてもらった。テーマは、清泉女子大の講義と同じで「食の未来:フードビジネスを取り巻く脅威と機会」。日本マクドナルドの下平篤雄元副社長のお別れの会で献花して、前日に神戸に入った。神戸の子供の家に一泊して、セミナーとすぐに東京に戻った。強行軍だったので、少々疲れ気味である。

 本日は、休養日のはずである。ところが、銀行の振り込みをしていたら、三井住友銀行(@金町出張所)の無人ATMマシンの脇に、ポーチを置き忘れてしまった。法政大学の健康保険証やすみだ水族館の年間パスが入っている、大事なポーチである。数社の株主優待券や、2,3社のプラスチックカードも入っていた。

 ちょっとどっきりしたが、金町のヨーカ堂近くに住んでいる女性が、金町北の交番に、遺失物を届けてくださった。文明堂のカステラ詰め合わせ(水羊羹入り)を持参して、お礼に立ち寄った。いつも見つかるので、気が緩んでしまっている。いつか痛い目にあいそうだ。

 

 仕事のほうは、夏休みもなく、秋から先もかなり忙しくなりそうだ。

 

(1)明日は、「サクシード」(水沼社長@宇都宮市)の「マーケティング研修セミナー」の打ち合わせがある。5日間の研修企画や資料づくりは、長谷川まりさんにお手伝いを頼んでいる。仕事のやり方は、経営大学院時代とほとんど変わっていない。クラス授業が研修セミナーに変わっただけである。こうしたコンサルや研修関係の収入が、大学時代より増えている。

 

(2)週明けからは、「ホームデポ」の翻訳作業がはじまる。依頼主は、ダイヤモンド社(リテイルメディア)である。デジタル出版ではあるが、原文400頁の厚い本である。先行して作業を進めてくれている京都の林麻矢さんご夫妻は、すでに70%の翻訳作業を終えているらしい。わたしは、あとから彼らの作業に追いつかなければならない。

 この翻訳が終わると、秋からは、ビル・ジョージ著『リーダーたちの羅針盤』の「フィールドノート」の翻訳に入る。こちらは、本編と同じで、生産性出版からの刊行になる。本編が4刷りになったのを機会に、セミナーを開催してみようかと狙っている。

 

(3)昨日で、拙著『青いりんごの物語』(PHP研究所)のプロジェクトが一段落した。次回作は、「ローソンの三人の社長列伝」か「物語コーポレーションの社史本」に取り組むことになっている。ローソン本がやや先行している。こちらは資料集めも始めているからだ。「ハピろーのキャンペーン」や、竹増社長主導の「おにぎりのローカル対応」に注目している。

 

(4)「アフターゼミ」(経営大学院の卒業後サービスゼミ)は、4月から始まっている。今月で4回目になる。7月の発表者は、大下君と浦上さんである。夏休みも休みなく継続する。必ずしも、発表者は小川ゼミの卒業生でなくとも構わない。また、ご自分の関わっているビジネスやコンサル先の会社の課題発表でもかまわない。

 

(5)その他、インテージの新しいプロジェクト(顧客経験関連)で、コラムの連載を担当することになった。いまは準備期間で、インテージのチームとHPで展開する仕組みを検討中である。CXの事例を、企業(経営者)インタビューでまとめる方向で相談が進んでいる。

 

 そんなこんなで、仕事はスローながら忙しさは変わらない。とはいえ、在職中との大きな違いは、どの仕事も学生に対する教育責任がないことである。ゼミ生を抱えていると、手抜きができないし気が抜けない。教育とは、わたしにとって天職ではあったが、すいぶんと重たい仕事だったことが改めてよくわかる。

 その点、ひとりで仕事を請け負っているいまは、気ままで時間的にも自由度が高い。このペースがわたしにはよく合っているように思う。唯一ほしいのは、若い学生との接触である。先日の清泉女子大での一コマ講義は、よい気分転換になった。女子大に限ることなく、一コマの出張講義は、いつでも引き受ける用意がある。

 弟子たちでも、そうでない教授連中でも構わない。大学の先生で、90分一コマの授業で手抜きをしたい向きは、わたしにリクエストのメールをくれれば、無料で代行をしてもよろしい。出張講義のテーマは、ターゲットに合わせてたくさん持っている。いつでもどうぞ。ただし、時間とテーマと対象者は、こちらの都合で(笑)、、