二年ぶりで、秋田森のテラス(秋田県北秋田市、桂瀬駅徒歩20分)を訪問する。生まれ故郷で、ゆったりの時間を楽しむことにした。今夕一泊で、7月4日からはじまっている「蛍の夕べ」に参加する。そのむかし、椿山荘でアシスタントの青木恭子や元院生の花畑一家と蛍狩りをしたことがある。
椿山荘の蛍は、どこかから持ってきたものをホテルの庭に放して鑑賞する。一方、秋田森のテラスでは、自然の状態で光っている虫たちを、歩きながら見る。
夕刻の暗闇の中で、蔵(食糧庫)の周りの池や田圃のあぜ道で蛍は発生する。点滅する無数の光の点は、森の木々の枝に昇っては消えていく。
ホタルの観賞が終わったら、静かに夕食をとる。森のテラスでは、無農薬でコメや野菜を作っている。そこでとれた自然の食材をそのまま調理して食べる。蔵の食堂には、ピアノが置いてある。
これから乗る飛行機は、大館能代空港行きのANA787便。羽田空港発が8時55発で、大館能代到着は10時05分。1時間10分のごく短いフライトだ。わたしにしてはめずらしく、3週間も前に、空港のトヨタレンタリースにヴィッツを予約済みだ。
空港から番人小屋(宿泊施設)までは車で約20分。夕刻の蛍鑑賞まで、半日ほど余裕がある。このぼんやりの時間は、あゆっこ温泉で沐浴することにしている。米内沢にあるあゆっこ温泉は、泉質がとてもよい。肌に柔らかくて、体がとても温まる。
昼食は、温泉の食堂でアユ料理にする。隣の養殖場から持ってきた鮎を、その場で焼いて食することになる。アユの解禁は7月1日。今年、二回目の鮎料理だ。
さて、最寄りの西白井駅まで歩いていくことにする。ちょっとお腹が空いている。前夜に飲みすぎた日は、水分と炭水化物がほしくなる。朝の6時ちょうど。外気温はまだ低いが、歩くと汗をかきそうだ。
それでは、秋田森のテラスまで、ちょっと行ってきます!