先週から、しごと休養中の小川浩孝さんに、ゼミの指導などを手伝ってもらっている。小川さんは、元大学院生(博士課程)である。米国留学でMBAを取得した後、法政大学に入学してきた。当時は、J&J(ジョンソン&ジョンソン)で、バンドエイドのブランドマネジャーを担当していた。
5年間J&Jで働いた後、グローバルに事業展開をしている食品会社「MARS」で、オフィス用のコーヒーサービス会社のアジア支社長を務めていた。MARS(マーズ)は、M&Mチョコレートなどで有名な会社である。中国への出張などもけっこう多かったようだ。
小川さんは、そのつぎに、クリネックス(ティッシュペーパー)やハギーズ(紙おむつ)などで有名な「キンバリー・クラーク」(本社、米国)の日本支社長にスカウトされた。本体ではなく、医科向けの医療用品部門の最高責任者(社長)である。
それが4年前のことである。外資系では、これが3度目の転職で、日本支社を大きく成長させた。現在は、自由の身である。
ブランドマネジャーから日本支社長まで経験をしている。また、留学中は、コカコーラ本社で3か月間、インターンをしている。留学前も外資系にいたから、通算では、外資系企業を5社経験していることになる。
そんな小川さんに、「自由な時間があるのなら、これまでの経験をもとに、サラリーマン向けに本でも書いてみたら?」とそそのかしてみた。
一昨日、上がってきたのが、A4で1枚のレジュメだった。タイトルは、「外国人ビジネスマンと付き合う方法」である。内容を書いてしまうと、本のアイデアが盗まれてしまうので、4つの章だてだけを示すことにする。
小川先生が赤筆を入れてみた。4部仕立てにしてみた。 そして、「元外資系社長」をタイトルに加えてみた。
章立ては、以下のとおりである。案外とないコンセプトの本だなと思う。実用的で、ニーズはありそうだ。なぜならば、わたしの学部卒業生が、いつも悩んでいることだからだ。
1 基本マナー編
・「さん」づけはやめよう ・おじぎの仕方、握手の仕方 ・メールの書き方 。。。
2 接遇編
・清潔なレストランを ・畳の部屋は不可、必ず掘りごたつ
・日本食は人気、でも 。。。
3 仕事編
・プレゼンは、プレゼンだけではない。意思決定、アクションの場
・誠意卓氏の定時の仕方 。。。
4 具体編
・アメリカ人の場合、 イギリス人の場合、 フランス人の場合、 中国人の場合、
・こんなときはどうする?
いきなり上司が外国人に、
チームワークを乱すわがまま外人部下
もっとおもしろテーマもある。以下は、省略。