これは何なんだろう? 東京マラソン2021、65歳以上のランナーに対する出走権移行の依頼が来ている。

 東京マラソンのエントリーセンターから、以下のようなメールが先ほど送られてきた。噂通りに、「65歳以上のランナーは危険だから今回の東京は走るな」という意味なのだろうか?、わたしの年代のランナーは、このメールにどのように対応すべきだろうか。「ご理解とご協力を!」という文面で、グレーな依頼メールになっている。

 

 昨日は東京マラソン財団が、メールで東京マラソンの出走が確定したことを伝えてきた。わたしは、大いに喜んでステーキ肉でお祝いしたばかりだった。しかし、このメールはよく読めば、「今回は年寄りは出走権を放棄することに協力してほしい」に等しいと解釈できる。できるだけとは書いてあるが、半ば強制的な権利移行宣言ではないか。

 曖昧な表現での出走権移行の依頼は、科学的な根拠が怪しいからだろう。メールの中では、「高齢者の重症化リスク」について触れられている。年齢が65歳を超えているランナーは、全体の何割くらいいるのだろうか?そして、わたしらはどのように対処すべきだろうか?

 周囲には65歳を超えて東京マラソン2021にエントリーしている人間を知らない。高齢のランナーがいたら、どう対処するか聞いてみたい気がする。みなさんは、どのように思われるだろうか?コロナに感染したら、あなたの責任だとばかりの書き方である。

 

 以下は、こうした依頼メールを送ったことに対する、わたしの推論である。

 思うに、東京マラソンを開催することにあたって、例えば、東京都の医師会からの圧力があった。主催者側の東京マラソン財団(東京都)としては、大阪マラソンがエリートランナーだけになってしまった。それと同じようにはしたくない。絶対に開催はしたい。だから、医師会や反対陣営を説得するためにも、何らかの取引材料が必要だった。

 大会の中止を避けるための人身御供は、65歳以上の年寄りに、自主的に辞退を促すことだった。これが、わたしら老人ランナーに対する「一日遅れのメール配信」の実相なのではなかろうか?強制はできないが、それにはエビデンスが足りない。でも、医師会は説得したい。

 われながら素晴らしい推論ではないだろうか?

 

 

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 東京マラソン2023以降への出走権移行のお願い ~大会当日65歳以上の参加者の皆様へ~

 

 東京都における新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、緩やかな減少傾向にありますが、大会開催予定の3月6日(日)においても、医療の逼迫状況が継続していることも懸念されています。

 東京マラソン2021開催にあたっては、3密回避やフィジカルディスタンスの確保など、運営における感染症対策を徹底するとともに、参加者の皆様にもさまざまな感染防止対策のご協力いただき、感染症専門家の協力を得ながら、安全な大会実施を目指しております。

 一方で、現在のオミクロン株のまん延においては、感染者における高齢者の重症化が顕著となっております。主催者として万全の感染症対策を講じてまいりますが、万が一、高齢者に該当する参加者が、大会参加中もしくはその前後に感染し、発症した場合、重症化するリスクが高いことから、感染症専門家の意見も踏まえ、大会当日65歳以上の参加者の皆様には、出来るだけ今大会への参加を見合わせ、次回大会以降への出走権移行をお願いすることといたしました。

 

 出走権移行の手続きについては、3月3日(木)から5日(土)のランナー受付を行わなかった方を出走権移行される方とみなし、3月中を目途に権利移行及び返金の手続きに関するご案内をお送りいたします。
 なお、権利移行先の大会は東京マラソン2023もしくは東京マラソン2024を予定しております。
また、既にご入金いただいている東京マラソン2021の参加料及びPCR検査費等は、決済代行会社を通じ、返金手数料を差し引いて全額返金いたします。

 皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

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