ブランボラーク完売@表参道マルシェ、午後21時

学生たちが一生懸命にブランボラーク(チェコ風のお好み焼き)を販売している現場を見てきた。ケチャップ味とチーズ味を二食分お変わりした。売上に貢献したつもりだったが、わたしがオーダーしなくとも、夕方までに、120食分が売れていた。一食分が500円である。


わたしは夕方5時に現場に着いた。運よく、晴れ上がってくれた。大雨にでもなったら、学生たちの努力が台無しなってしまう欧州旅行中も、信仰心の無いわたしではあるが、幸運を天に祈っていた。その結果が、気温摂氏10度である。
 オルタナ編集長で、チェコ料理店ANOの森摂さんが、昼ごろには国連大学前にきてくれることになっていた。電話をしたら、夕方7時過ぎに屋台販売車に駆けつけてくれた。「香辛料のマジョラム、少ないね、、、」などとぶつぶつ言いながら、黄色い屋台の前で二食分を平らげてくれた。3つ目に、ブランボラークの原型である「プレーン」に行きそうになった。
 販売用のパッケージを、マクドナルドやモスのように、紙ではさんで食べる方式に今回はできなかった。これは、学生たちの企画の問題ではない。「表参道マルシェ」(国連大学前)を運営している会社チームの都合である。有機栽培の野菜や果物などを販売している雰囲気(フランス風マルシェ)に、チェコ料理とはいえども、ファストフードのイメージがそぐわないという判断からだったと思う。
 ともかく、閉店の9時までに、予想でもあり、実際に仕込みしたポテトを完売した。150食分。桜の販売ではない。実力である。アンケートができないので、学生の一人が、値段(高いー安い)と美味しさ(おいしいーまずい)の二軸のマップで貼って、美味しさシールをその紙に貼り付けてもらうアイデアを考えた。美味しいが若干高いが、平均的な意見だった。女性がややからいようだ。
 反省は、チェコ風に屋台が仕上がっていなかったことである。せっかくだから、日本唯一ではじめたのチェコ料理の屋台である。チェコ文化をもっと前に出してよりだろう。食は文化である。その国料理を食べるということは、その国の文化を堪能することである。
 この点は、わたしのランニング仲間で、表参道マルシェの屋台に娘さんと一緒に食べに来てくれた小林典子さんからも、同じようなご指摘をいただいた。だから、森さんがお店に電話して、明日に向けて、チェコの国旗を用意してくれたときは、そうなんだと思ったものである。 せっかくだから、チェコの地図も欲しいよな(わがままな、わたしの、、)。
 わたしの発案で、ライティングにキャンドルを取り入れてみた。中原君が青山の無印の店舗から、きゃんどるのセットを購入してきた。ろうそくの芯に着火すると、なんとなく東欧の暗い雰囲気が演出できたような気になるから、不思議である。

 明日は、浅草に出店である。表参道だけだと、屋台のレンタカーがもったいないので、3日契約で借りた。昨日は、目黒での二時間のテスト販売が許可にならなかった。せっかく、衛生調理師の資格を得るために、わざわざ講習会まで出たのに、、、である。資格が取れていたので、保健所の許可は即日もらえると、甘く考えていたらしい。教訓である。
 パッケージや商品の値段について、学生はどちらを選ぶだろうか? マルシェのような制約はない。わたしとしては、彼らの判断が楽しみである。
 出店場所は、浅草の国際通りである。彼らが最初にコンタクトをとった、「軒下ドットコム」の場所を借りての出店である。農水省のマルシェと、学生たちは別の困難に直面しそうである。明日は何が起こるか楽しみである。たぶん、彼らが想定していなかったことが、、、
 「なんで浅草なのか、、、(下町の)お客さんは、興味を示すかしら」。ブランボラークの原材料、シンシア(ポテト)を提供していただいた小川典子さんの懸念の言葉である。さて、結果はどうなるだろうか? 表参道でも、一日8万円を売れば採算が取れる。浅草では、たぶんもっと採算ラインは下がるだろう。
 しかし、お客さんはいるかどうか? 同じブランボラークだが、値段は400円くらいに落とさないとな。きっと売れないよね。父親としては、、、などなどと、いらぬ心配をしてしまう。
 ANO班のチームリーダー、帯谷さんから、「明日も、精一杯がんばりま~す!」の元気な携帯メールが入った。ジャガイモの皮むきと準備作業が大変だよね。あと一日。がんばれ。