欧州ツアー便り♯1:パリの坂道を走る

1月のパリは夜が開けてくるのが遅い。朝6時半に起き出して、坂の多い道を走ってきた。パリ東駅の周りをゆっくりと約8K。パリの住民は誰も走っていない。気温は零度。寒いからだが、時差をとるためである。汗をかくのが一番、時差ぼけには効果的である。


ホテルにたどり着く前に、暗がりの中から、オレンジ色のジャージーでこちらに向けて走って来る、長身のランナーとすれちがった。「グッドモーニング」とおどけて、わたしからご挨拶。一緒にツアーに参加している青山フラワーマーケットの井上さんである。
「あれ、先生。もうあがりですか?」。井上社長も、早くに目が覚めたようだ。彼もトライアスロンの選手である。わたしたちアスリートにとって、フランクフルト経由で15時間も座席に体を縛られるフライトは一般人以上に辛い。時差ぼけは、早朝ジョギングで解消する。

 さて、今日は、ツアー初日。午前中が、メゾンエオブジェ。年二回、パリな郊外で開かれる、デザインの展示会視察である。荒井好子さんに、案内をしてもらう。午後は、いつものように、パリの花やさんを数件、視察する。思ったほどはさむくない。一昨年の4月、雪の中を走ったパリマラソンに比べれば、天国のようだ(笑)。