誰も民主党の運動員のビラを受け取らない@新鎌ヶ谷駅: 輿石東幹事長の街頭演説の途中

 「これほどの逆風が、、、」(民主党の幹部議員)。総選挙序盤戦で、民主党議員たちの感想がネットで紹介されている(ヤフーなど)。昨日(12月6日)、東武線野田線の新鎌ヶ谷駅頭で遭遇した光景は、このきびしい現実を正確に伝えているのかもしれない。



 新鎌ヶ谷駅で、民主党の輿石東幹事長が選挙カーの上から演説をしていた。お昼の12時をすこしすぎたくらい。全くひとがいないわけではないが、演説に聞き入っている人の数もそれほど多くない。ほとんどが、足早に街頭宣伝車の前を通り過ぎていく。
 選挙カーの周囲を、オレンジ色のジャンパーを着た運動員がとり囲んでいる。ビラを配ろうとしているのだが、通り過ぎる人の誰もが、手渡してくれたビラを受け取ろうとしない。
 観察していると、応援部員は6~7人ほど。その中で積極的にビラ配りをしているのが3人ほど。あとは、ただ突っ立っているだけである。組合関係者が、組織から動員されたのだろう。
 というよりも、誰もビラを受け取ってくれないから、あきらめて輿石幹事長のほうを眺めているだけである。もはや選挙運動になっていない。民主党にとって、戦さは敗色濃厚である。

 教訓である。選挙は勝ちすぎたあとが怖い。3年前の選挙で、日本国民は民主党を勝たせすぎた。
 もはや時効だから言ってもいいだろう。わたしも、かつて大学の総長選挙を何度か指揮したことがある。大きな反省点は、戦いに勝ちすぎた瞬間、そのあとを「締める」ことができなかったことだ。
 民主党の選挙戦を見ていると、自分たちの選挙戦の昔を思い出す。民主党は選挙を大惨敗で終わることになるだろう。むしろ、今度は、自民党が勝ちすぎることに不安を感じる。
 二度あることは、三度ある。わたしたち民衆は、愚かなものだ。過去をよき教訓にすることができない。