郡山シティマラソン(10マイル)の残り4K付近で、事故処理の現場を目撃した。ゆっくり走っていたので、わたしは無事だった(苦笑)。何が起きたのかは、通り過ぎた時はわからなかった。交通警察の方が現場検証をしているので、何か事故でもあったのだろうとは思った。
不慮の事故は、先頭集団の後方で起こったらしい。千葉の自宅に戻ってから、レース中に人身事故があったことを知った。ボストンマラソンでテロ事件があったばかりである。何かと、マラソンレースは世間を騒がせている。
マラソンを走るのも、いまや命がけである。こんなことがあると、マラソンブームに水が差されるかも。皇居の周りでも、しばしば、自転車や人間とランナーの接触事故があると聞く。
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スポーツ報知(2013年04月30日08時05分)
29日午前10時5分ごろ、福島県郡山市で開かれていた大会「郡山シティーマラソン」のコースに車が進入し、ランナーの男性(27)を、後ろからはねた。男性は転倒し、頭と胸を打ち、軽傷。郡山署は、自動車運転過失傷害の疑いで、運転していた郡山市の会社員・渡辺正武容疑者(73)を逮捕した。同署によると「急いでいてランナーに気付かなかった」と話しているという。
米ボストン・マラソンの爆破テロ事件の衝撃が冷めやらないこの時期に、日本ではランナー天国のはずのマラソンコースに車が入り込み、参加者をはねるという、あってはならない“交通事故”が起きてしまった。
郡山署などによると、渡辺容疑者は車で脇道から、交通規制が敷かれていたコースの市道「新さくら通り」に進入し、約500メートル走行。走っていた福島県内の男性を、後ろからはねた。男性は転倒し、頭と胸に打撲の軽傷。進入の際、係員が車を制止しようとしたが、容疑者は「手を広げる係員を無視して、コースに入った」という。
被害の男性は、10マイル(約16キロ)の部に参加。残り4キロ付近で後ろから同じ方向へ進んできた車にひかれた。同署によると「先頭集団の後ろの方を走っていたようだ」といい、何事もなければ好タイムも期待できたとみられる。大会は予定通り続行され、他の参加者にけがはなかった。容疑者は調べに「先を急いでいて、ランナーに気付かなかった」と話している。
大会で女子10マイルの部に参加し、19位で完走した郡山市の市民ランナー、鈴木美起子さん(59)は、事故後の現場を通過した。「コースにいるはずのない車が止まっていたので『えっ! 何で?』と思った。警察の現場検証が始まっているようでした」と振り返った。実は鈴木さんは、その少し前、高齢女性が運転する別の車がコースに進入し、しばらく走る様子も目撃したという。「こういうことが続くと、危ないと思ってしまいますね」
大会は今年が20回目。毎年4月29日開催だが、一昨年は東日本大震災の影響で中止、昨年は準備の都合により秋開催で、今年が例年通りの開催日に戻した初の大会だった。五輪メダリストの有森裕子さんらも特別招待選手で参加。鈴木さんは「いつも通りの大会に戻ったばかりなのに…。運転者にもご事情があったのかもしれませんが、同じ郡山市民としては、ちょっと恥ずかしいです」と残念そうに話していた。
◆主なロードレース中のハプニング
▼レース途中に… 1998年1月25日、東京シティハーフマラソンで、渋滞を減らす目的で作られた独自ルールで女子先頭グループが10.8キロ付近で約40秒、係員に制止された。指示に従わない場合は失格だった。
▼抱きつかれる 2004年8月29日、アテネ五輪の男子マラソンで、先頭を走るバンデルレイ・デリマ(ブラジル)が36キロ付近で突然、男にコースの外へ押し出された。動揺したのか、順位は3着に終わった。
▼接触 11年10月23日、シティマラソン福岡に参加した男性がコースから外れ、バスと接触して頭や腰を強打。現場はスタートから10キロ付近。片側3車線の道路で路側から1、2車線目がコースだった。男性は靴ひもを結び直すため3車線目に出てバスと接触した。