IM研究科に移籍が決まったので、経営学部教授として最後の仕事が続いている。本日は、2.3年次の転編入試験の出題委員と採点、面接のために休日出勤している。午前中の採点が終わって、これから面接試験に臨む。倍率は約5~6倍である。そのまま、秋田・山形で講演(「ITと農業」)するために、東京駅から秋田新幹線こまち号に乗る。
最後のしごとは、何かと感慨が深いものだと予想していたが、そうでもない。来年も同じキャンパスでしごとをしているわけだし、そもそも法政大学をやめるわけではないから、日常生活ではそれほど変化を予想していないからだろう。学生が社会人だけになると、感覚的にはすごく変わる予兆はある。
それにしても、わたしが出題した英語(Ⅰ)の試験は、学生の出来がよくなかったな(つぶやき、、、)。まあ、昔からそんなに英語ができたわけでもないから。がっかりしない、がっかりしない。と自分を慰めてみた。
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話題は変わる。毎朝、池の周りを走っている。本日も、3周(3.5K)してから大学に出勤した。なんと!昨日から、白鳥の数が増えていた。総勢で15羽である。福井の調査旅行(12月11日)から帰るまでは、9羽だった。池のフェンスに設置されている「白鳥の会」の掲示板(飛来記録を毎日付けている人がいる)によると、11月中は4羽(二組)、12月はじめに5羽が飛来。いまは、15羽だから、6羽がシベリアから千葉県白井市に飛んできたことになる。今年は、白鳥の飛来が遅かった。全部戻ってくるのか、やきもきしていた。
今春には、14羽が去っていった。だから、差引では、1羽の純増である。掲示板によると、2羽はコハクチョウである。新しい群れなのか、シベリアで生まれた子供なのかはわからない。池の白鳥の数は、毎日増減する。餌を探すためなのか、他所に移っているためなのか、理由はよくわからない。福島県昭和村のかすみ草生産者、菅家さんの判断は、「近くの田んぼに、餌を探しに出ているのですよ」だった。右の羽をけがして保健所に保護された白鳥一羽は、神奈川まで飛んでいっていた。出所がわかったのは、清水口調整池の白鳥で、首に異物(靴の底らしい)をぶら下げていた鳥がいたからである。
来年の春まで、ほぼ毎日、白鳥の天高くに響く泣き声で目を覚まし、彼ら、彼女ら、そして、二羽のコハクチョウを見ながら、池の周りを走る。東京マラソンまで、自宅にいるときはほぼ毎日。2月28日(東京マラソンの開催日)が近づくと、一日に池を7、8周はする。そして、イベントが終わっても、暖かくなるまでは、しばらく白鳥たちと一緒である。
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面接の開始時間が近づいている。そのまま、こまち号で、秋田に向かうことになる。東北地方は、寒そうではある。秋田の母親からは、「いつ来るのか」と昨夜に電話があった。今回は、夜中遅くに秋田駅に到着する。明日は、講演が終わると、すぐに仙台へ移動する。能代の実家に寄っている時間はない。
2月12日に、ダリアの育種家、鷲沢こうじさん(フランスでグランプリ獲得、昨年はジャパンフラワーセレクションで金賞受賞、秋田市在住)の県文化功労章の受賞記念式典で、あいさつを頼まれている。そのときにでも、実家には寄るつもりでいる。母親は、来年80歳である。健康は回復したようだが、またお祝いの歳である。