昆明(中国)から 明日はラオス

 昆明(クンミン)の「桜飯店」(元ホリディイン)に投宿している。いまは、夜中の12時を過ぎているはずである。空港到着後に市内の花市場を見て回って、夜21時からKIFA(昆明国際花卉セリ取引交易中心)を視察に行った。


朝早くの航空便に間に合わせるために、夜中にオークションが行われている。取引量はバラだけで日量20万本、その他をあわせると25万本である。年間で7~8億本の取引量になるが、昆明の花き産地全体からすれば、オークションにかかるのはわずかの量だと言う(キリンの李さん)。
 バラ一本の単価が2~3元(1元=15円)であった。カーネーションとかすみ草がすこしだけで、ユリやキクはまったく見あたらない。売上の3%がオークションの収入になる。したがって、一本1円程度しか収入にならない。おそらく、運営会社は大きな赤字を抱えているはずである。オランダのアルスメールが投資をしたらしいが、早期の回収はむずかしいだろう。投資の意味はまた別にあるのだから、それもよしとしなければならない。
 オークションルームで、東京大学農学部出身で、ハルピン(長春)から来ている買参人(度去年の会社の社長さんらしい・・・)に声をかけられた。日本人が3人なので、彼らからは目立って見えるらしい。視察を終えて外に出ると、オリオン★座が美しかった。12月にしては、めずらしく降雨があった。夜空が済んで見えた。
 明日は、カーネーションの生産者を訪問した後、バンコク経由でラオス国境からメコン川をフェリーで渡ることになっている。午前中自動車で4時間。バンコク国際空港から飛行機で1時間飛んだ後、タイ国境からラオスまでまた数時間と船で、ラオスの開発特別区を視察する。
 二日間で4カ国を行ったり来たりする強行軍である。しかも、電車以外のすべての乗り物を利用する。これで、29日の深夜便で東京に戻ることになる。途中ネットにはつなげないだろう。無事にメコン川を往復できればいいが・・・