スーパーホテル、ビジネスホテルで顧客満足度がナンバーワンの理由

オリコンやJDパワーの顧客満足度調査で、いつも一位になるホテルがある。リッツカールトンではない。帝国ホテルでも、ハイアットでもない。関西にベースがある、ビジネスホテル、スーパーホテルである。店舗数は全国に約100店。


山本会長をパネラーにお迎えして、昨日、サービス品質のためのセミナー「21世紀全国生産性フォーラム」を神田ベルナールで開いた。聴衆が約100人以上いた。サービス関係のセミナーは、いま好調である。わたしは、司会を務めさせていただいた。

 ワンダーテーブルの林社長も同時に、パネラーをお願いした。印象的なパネルであった。おふたりの講演、25分が40分ずつになった。中でも、とくに、スーパーホテルのサービス提供システムにはびっくりした。すぐにでも宿泊してみたくなった。来週あたり、合宿から帰ったら、ふらりと入ってみたい。

 無人チェックイン、6種類の枕の提供、部屋から電話をなくしたこと。朝食付きで、一泊5千円以下の料金設定。そして、女性向けのLOHAS設計の宿泊サービス。そのためのITのフル活用。ユニークな発想の経営である。

 従来型のホテルと違うのは、飲食など、徹底的に余計な部門やサービスを排除したこと。その結果として、低価格と従業員が接客に費やす時間を増やしたことである。低価格とハイサービスは矛盾しない。顧客満足が高くなる公式を作ったことになる。
顧客価値=品質÷価格
分子を大きくして、同時に分母を小さくできた。すぐにでも、事例にしてみたい企業であった。