夏休みは、地方で講演することが多くなる。大学の教師は夏休みで暇だろうからと思って頼んでくるらしい。実際は、そうでもない。貯まった仕事を片づけなければならない夏休みは、案外仕事が立て込んでいる。
そうなのだけれど、7月の最終週は、東北地方で3つの講演を引き受けることになった。4日間、福島(郡山市)、岩手(盛岡市)、秋田(秋田市)を車で移動しながらの旅行である。最初の日(25日)は花業界からの依頼で、残りの2日間(26日、27日)は法政大学後援会からの依頼であった。
地方を旅行して感じるのは、東京滞在時との時間に対する感覚の違いである。スローライフ・スローフードと言いながら、本人はしゃかりきになって仕事に邁進している。思い切って時間を止めないと、ゆっくり考えて創造的にモノを生み出す時間がもてない。
そんなわけで、来週からちょうど一ヶ月間(8月6日~9月5日)、完全な夏休みをとることにした。来週以降は、講演も面談もまったくオフになる。完全な夏休みである。考えてみると、ゆったりとした夏の最後がいつだったか忘れかけている。カリフォルニアにいた1982~84年が最後かもしれない。ということは、20年ぶりの夏休みということになる
滞在先は、岐阜県洞戸村である。岐阜県森林組合(「高賀の森水」のボトラー)の中村さんの計らいである。PCが使える環境にあるかどうか、行ってみないとわからない。しばらくはHPへのアップ(Day Watch)もお休みになるかもしれない。それもいいだろう。「洞戸村日記」が書ければ、それはそれでおもしろいだろうが。