今週末(11月3日)に開催が予定されている「第32回清川やまびこマラソン」の大会実行委員会から、「お詫びとお願い」の封書が送られてきた。台風19号の被害でハーフの部が中止になることは、10月17日に封書で知らされていた。今回の通知は、「5KMの周回コースを設定したので、ハーフを走ることができます」との通知だった。
ハーフの部が中止になった理由は、走路途中で道路が寸断された部分があるからだった。この知らせを受けたランナーの中に、「別にコースが設定されている、5KMコースに参加できないか」との問い合わせがあったかららしい。先週届いたメールも、とても丁寧な対応だった。そこに今回の苦心の対応である。
聞くところによれば、ハーフマラソンを開催している清川村は、神奈川県で唯一の「村」らしい。村役場の人たちは、台風の影響で道路や河川、住宅の復旧に追われているだろう。なにもそこまでやらなくてもと思うのは、わたしだけだろうか? とうの昔にハーフを走るのはあきらめていた。
申し訳ないことなのだが、周回コースを4周走るだけだと、わざわざ遠くまで行っても練習にならない。それよりも、近くの水元公園まで2回往復して走ったほうが鍛錬になる。というわけで、清川村のマラソンは、次回までのお楽しみに取っておくことにする。
実のところを言えば、かつては、青梅マラソンが雪で二度も中止になっている。二年前の横浜マラソンは、台風が来て中止になった。そのほか数回、マラソンン大会が中止になり、登録料が戻ってこないという経験をしている。
皮肉なことには、大会が中止になったほうが、主催者の出費が減ることがわかっている。変な話だが、場合によっては、大会中止で収支が黒字になることもあると聞いている。大会の運営費用がゼロになるかららしい。バスのチャーター代、警備に対する支払い、ボランティアや走路の確保に使うお金。走破タイムを計時するためのお金など、大会中止で変動費はほぼゼロになる。
しかも、通常は大会規約で、ランナーに返金はしないことなっている。参加証のTシャツなどが送られてくることもあるが、中止の場合はそのままがふつうのように感じる。
そこからみれば、清川村の今回の対応は、実に誠実な行為だったと感じる。次回は、ぜひとも参加してみたいと思う。