今週は、『チェーンストアエイジ』2008年12月1日号に掲載予定の「ヤオコー、川野トモ名誉会長の会葬場面@東京帝国ホテル」を書いていました。9月から連載をはじめて3ヶ月になります。本人は命を縮めながら取材をつづけているつもりです。どうにか、第7回に到達しました。最初は遠慮がちに書いていました。
商業誌なので、「流通経営」の色を出だなくては、などと考えながら書いてはいましたが、いまやだんだんと物語風になってきています。編集部からとくに文句が出なければ、このまま問題はないと思っています。
わたしは細部の細工にこだわる性格なので、きちんとした時代考証にも厳しいところがあります。第7回では、ヤオコーの川野幸夫会長と母親のトモ元名誉会長が、昭和37年12月に、日本橋三越本店で、当時東大生だった幸夫会長のためにオーバーコートを買う場面を登場します。会長から伺った話なのですが、「5行のメモ」なので細部がわかりません。
話の進め方で、紳士服売場と呉服コーナーが、本館何階のどこにあったのが気になったので、三越に電話してみました。現在は、着物売場が三越本店本館4階にあることは知っています。
三越の代表電話にかけて、広報部に回してもらいました。「当時は、どうでしたか?」とたずねたところ、「後ほど調べて、コールバックします」。
しばらくしてから、広報部の千種さんという方から連絡がありました。答えは、「昭和37年12月当時は、呉服売場も紳士服売場も、本館3階にありました」でした。レイアウトは残っていませんが、(千草さんの推測によれば)、呉服売場はエレベーターを出た前のあたり(日本橋の入り口寄り)、紳士服売場は屋のほう(日銀側)だったような。
そんなわけで、第7回のドラフト最後部分が完成できました。一ヶ月後をお楽しみください。なお、これから、小川町物語の第4回(テキスト)をアップします。