東京の老舗和菓子屋さん「銀座あけぼの」でフィールドワークが始まっている。本日、浜町の事務所で、細野一美専務さん、銀座店店長さんと打合せがある。成田空港やデパ地下の「あけぼの」はしばしば、お土産で利用しているが、路面店の銀座本店は中に入って見たことがなかった。
そんなわけで、昨日の午後は、銀座三越の筋向い、三愛ビルの隣にある本店の前に二時間座って、ひとりで店舗観察をしていた。いろいろとおもしろいことがわかった。入店の仕掛けと店頭の仕組みについてである。実に巧みに店頭の陳列ができあがっている。機会を改めてその内容を紹介したい。これから、わたしがチェックした仕組みを確認しに行くことになる。
客の流れと接客をチェックしていたら、法政大学の元総長秘書(清成忠男総長秘書)、高橋洋子さんに声をかけられた。退職してから、もう4年になるという。たしか、勝どきのあたりにお住まいだったような気がする。経営学部の資料室では、とてもお世話になった。かれこれ15年ほど前のことである。鹿児島の出身のかたで、とびうおの揚げしんじょ?をいただいたことを覚えている。
銀座で買い物のついでに通りかかったら、わたしを見かけて、逆側の通りから、わざわざ「あけぼの本店」の前まで戻ってきていただいた。「口紅がとれちゃって。お化粧もしてなくて、おはずかしいかっこうで・・・」などと、にこにこ。アイスキャンディーを咥えながら、お元気そうにしていた。うれしい再会であった。
店舗観察をしていると、偶然にこんなこともある。ということは、自分で観察しているつもりも、実は見られたいるかもしれないということである。