客員教授訪問: 西友・木内政雄CEO + 講演のお知らせ

 木内政雄代表執行役と大学院での講演会の打ち合わせのため、昨日(13日)は西友本部(赤羽)を訪問した。木内社長は、3年前からはじまったウォルマートから西友への事業システムの移植で奮闘中である。若い米国人と丁々発止で渡り合うのは大変らしい。


7月24日(土)午後13時半~、法政大学(ボアソナードタワー26F)のスカイホールで、「社会人が大学院で学ぶことの意義」というタイトルで講演をお願いしている。木内さんのユーモアのある話しぶりは有名である。ウォルマート経営陣との苦闘の実態を、笑いを交えて紹介してくださるはずである。
 ご興味のある方は、ほぼ以下のような内容(木内社長からのメールを小川編集)を予定している。参加費は無料である。是非参加されたい。申し込みは、法政大学専門職大学院(碓井、遊座:03-5228-1450)まで。先着150名。
 ところで、西友本部で、とてもおもしろい話をご本人から伺った。現在、木内社長には、法政大学のビジネススクール客員教授(アドバイザー)をお願いしている。今年の3月の株主総会で、ある主婦らしい株主から質問を受けた。その方は、法政大学で客員教授をやっている記事(たぶん日経新聞)を取り出して、「配当もできない企業のトップが大学で講義をするのはけしからん!」という質問内容だったという。木内さんは、すぐに謝って「辞退を検討します」と発言したらしい。ところが、株主総会が終わってから、役員達10人に、「法政の大学院で若い人を教えるのは良いことだ!」と逆に励まされたらしい。さっそく、前言を翻して今回、講演を引き受て頂くことになったわけである。西友の経営陣は見所がある。わたしはそう思った。

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小川先生

80年代・90年代、日本の企業と官庁は沢山の人材にMBAタイトルを取らせました。
必ずしも企業側の思惑通りの人材活用が出来ませんでした。(少なくとも西武・西友では、100人近いMBAホルダーが社外流出しました。又、小生の知る限りでは、金融機関でも多くの人材が社外流出しました。)これは80年代・90年代の日本の組織風土が相変わらずゼネラル志向で、年功序列でスペシャリストを優遇しなかった為と考えております。しかし、現在、日本の企業組織は大きく性格を変えてきています。
正確でスピードのある業務執行の為にスキルを持ったプロフェッショナルな専門家の活躍の場が大幅に広がりました。 以上の様な事を実例を踏まえて(体験も踏まえて)お話したいと思います。
木内(6/28)