今週は、学生達(大学院生含む)による店頭調査が目白押しです。
週末(21,22日)は、「ドイト花の木」と「ケーヨーD2白井店」で店頭面接(アンケート)調査が行われます。
園芸用品売場の定点調査としては10年目になります。世界でも例を見ない、園芸売場の店頭面接調査です。しつこく毎年春先の一回(5月下旬)、アンケート調査を実施してきました。おかげで、ホームセンターの実情の変化がはっきりとわかります。以下は、わたしが日本のホームセンターについて、継続アンケート調査から気がついたことです。
(1)競合店の増加
毎年、対象店舗の競合店を調べています。とくに、この2年間で両店とも競合店が増えました。5年前に比べて、選択肢がおよそ倍に増えています。
昨年からは、プレ調査(実査数日目に実施する10サンプル程度の簡易アンケート)では、競合店をフリーアンサー(自由回答)で記入してもらっています。チェックのさいに、前年までにはなかった店舗(HCその他)を上げる消費者が増えてきています。
ドイトは、「ガーデンセンター的な売場」なので、調査開始時点(90年代中半)では、ほとんどの顧客が「ドイト」しか利用していなかったのですが、「この店だけ利用」という選択肢に○がつくことがだんだんと減ってきています。
ケーヨーD2の白井店(D2としては一号店)は、周辺に大型・中型のHC(ジョイフル本田千葉NT店、GET白井店)が増えています。来店客そのものが減少していますので、学生には気の毒です。調査サンプルが取りにくくなっています。今回も一日割り当ての125サンプルはきびしいかもしれません。
(2)独自性の欠如
両店に限らず、商品的にはどの店(園芸売場)に行っても、独自性のある商品を揃えて扱えていません。ドイトの花の木は、その点では、ガーデン用品の品揃えが豊富で良いようなのですが、顧客からは価格的な不満は少なくないようです。店の雰囲気や品質で上位にランキングされているのですが、売場の運営は難しいところです。
たまたまガーデン関係の用品と植物の調査ですが、一般的にも、HCは商品的なおもしろみが少なくなっている感じを受けます。全般的にどこのHCも売場が疲弊しています。ホームセンターは、昔はもっとエキサイティングな場所だったような気がします。
店長さんやバイヤーさんに疲れた感じが見えます。くたびれた売場では、消費者も元気が出ません。さて、日本のガーデニングはどうなるんでしょうか?逆に、都市部ではガーデンを作ろうにも、まともな土が入手できません。植物もありません。ニーズはまちがいなくあります。
(3)オマケ:
今回の調査では、花苗のロゴマークの認知度を調べてみました。
花の世界で、いったいブランドのロゴマークがどの程度浸透しているのかの調査です。実際に調査では、各社HPからGIFファイルをカット&ペーストしてみました。わたしの予想では、認知率20%です。さて・・・以下をごらんください。
1. ”キリンここち開花”(キリンビール)
2. “PW”(プルーブン・ウイナーズ、ハクサン)
3. “Simply Beautiful”(ミヨシ)
4.“ パセオフロール“(ハルディン)
5. どれも知らない
5が少ないことを祈ります。結果は、今週の土日に出ます。