勝ち続ける中小企業の商品戦略(依頼原稿)

「清和会」(先見経済)という雑誌・講演企画社から、先週末に原稿を依頼された。ネットでHPを探し出し、「中小企業のブランド戦略」というコラムを見たということだった。ファックスで依頼申し込みを何度かしてきたらしい。研究室にわたしが不在で、3度とも話ができなかった。


申し訳ないので、正式に依頼を受ける前に1時間で原稿を書きあげてしまった。編集部の青柳さんとお話しする前に、メールで送ったのが以下の原稿である。焼き直しの原稿ですいませんです。しかし、中小企業ネタでの依頼が増えています。本格的にベンチャー企業の時代到来なのでしょうか?

「勝ち続ける中小企業の商品戦略」
1 キャリア選択において通説が崩れる時代
 常識が通用しない時代になった。ほんの少し前まで、学生達のあいだで流布していた通念は、「(人気上位企業である)近畿日本ツーリスト、ソニー、トヨタ自動車、サントリーなど、大企業に入らないと個人にとって明るい将来が保証されない」であった。瞬く間にこの常識は覆された。社会的な通念が壊れるまでわずか5年であった。親が生き方に自信を失い、子どもは父親の幸せとは言えない後ろ姿を見てしまったからだろう。
 自ら起業しないまでも、東大の工学系大学院を出て、将来性のありそうな中小企業に入ることが一種の流行現象にさえなっている。先が読める人間は、さすがに賢い選択をはじめたと思う。大企業ではあっても、はじめは無名の小さな会社だったという当たり前のことに、いまさらながら皆が気づきはじめたというわけである。
(続きは、「リサーチ&レポート」を参照してください)