北京3日間(講演と視察)

 北京から帰りました。マーケティング協会の北京エグゼクティブ・セミナーで、ふだんはなかなかできないことができました。


自分以外の先生たちの授業を聴講することです。
 一日目(28日)は、自分のブランド論の講義を、石井先生(神戸大)、西川先生(立命館大学)、松井先生(一橋大学)に聴講されました。二日目は、内田先生(早稲田大学)、3日目はキム先生(ソウル大学)の講義を聴くことができました。同じ素材を使っても、ひとによってやり方がずいぶんとちがうものだと思いました。
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 今回は、二日目の午後に、カルフール、華堂商城北京(IY)、7-11北京、アジア汽車商城(自動車ディーラーの集積)を視察しました。通訳を雇っていれば、もうすこし詳しい状況が分かったかもしれません。相変わらずの熱気ですが(とくに、自動車購入者の真剣さ)、資生堂製品(オプレ化粧品やアクエアシャンプー)や自動車(トヨタ、ホンダ)などは定着した感じがあります。もはや反日感情で日本製品をボイコットという感じではありません。日本発の消費財や吉野家などの日式レストランは、中国都市部に定着しつつあります。
 上層部のプレミアム市場には典型的な消費財(PC、エアコン、液晶TV)などの浸透は終わったようです。次の段階は、中所得者層の開拓ではないでしょうか。新しいライフスタイルと一緒に、良い品質の商品をそこそこの価格で。ようやく、日本のメーカー・流通業の出番のようです。中国消費市場でのレースは、第3コーナー手前です。