「値段のひみつ」が韓国語版に

本日も翻訳に関連した話になります。6月10日に発売された拙著『誰にも聞けなかった値段のひみつ』(日経)が韓国語に翻訳されることが決まりました。


発行から2週間後に、しかも、記念すべきワールドカップ開催中の申し出でした。もちろん、喜んで韓国語の版権を承認することにしました。
 ちなみに、「値段のひみつ」の売れ行きは好調なようです。アマゾンのランキングでは、最高が386位(発売4日目)でした。現在は、3桁後半と4桁半ばを、行ったり来たりしています。
 そういえば、韓国語への翻訳は、これで2度目になります。最初は、同じく日経から出した『最新ブランド・マネジメント体系』(1997)でした。確か、韓国語版画でると決まったのは、2~3年前のことだと記憶しています。韓国は日本と比べると、出版市場の規模がほぼ3分の1なので、印税収入は大きくはありません。それでも、海外からの翻訳のオファーには悪い気はしません。
 ところで、中国の市場ならば、もっと大きいのでしょうが、あの国には、知的所有権を保護するという感覚がありません。だから、たとえマーケットが10倍でも、そこからきちんと利益をあげることなど期待できないように思います。
 1995年頃に書いた花関係の本は、内容がそのままコピーされています(本人は納得済みですが)。知的生産の営為に対して相応の報酬を支払うかどうか?これは、中国が抱える大問題です。このままの状態が続けば、いつか中国は世界中からしっぺ返しを食らう気がします。
 「フリーランチ(タダ飯)というものは存在しない」(英語のことわざ)
 でも、他国で自分の仕事が紹介されるのは、やっぱりうれしいですね。