空港に向かう道路を左に折れると、出雲大社。右に曲がると、トヨタレンタカー出雲空港出張所。ちょっと迷ったが、レンタカーを先に返却してしまうことにした。30分で出雲大社は無理だろう。縁結びとは、もはや縁がない。娘も縁は遠いと判断した。
縁結び空港の到着ロビーで、大阪から飛んでくる頼君(院生)と、東京から来る佐藤さん(日野自動車)を待っている。ちょうど運よく、レンタカーの予約カウンターの横にPCが置いてあった。「自由にお使いください」と表示してある。隙間時間を使って、PCからブログを打つことにした。
昨日までの二日間(4日~5日)は、二人のバイヤーさんを、日本で1~3番目に大きなバラの農場に案内した。大分メルヘンローズ、9500坪(グループでは11200坪、苗部門850坪)、泉水ローズ6000坪(グループで9000坪)、柳井ダイヤモンドローズ8000坪。
この面積があれば、年間で700~800万本のバラの出荷が可能である。3つの農場は、大分メルヘンローズの小畑社長(ダイヤモンドローズの中田さんに言わせると「わしらのボス」)の参加になる。小畑ホールディングスの農場である。苗と品種と技術でむすびついてグループである。
新しい取り組みがどのように始まるかはわからないが、そろそろ日本の産地と市場の関係を根本から変える必要を感じる。そうしないと、日本からバラの農場が消えてしまいかねないからだ。
大分から出雲まで、レンタカーの移動で疲れた。それでも、昨日の朝は、ヤオコーの藤田バイヤーと、寒の地獄温泉から、阿蘇の外輪山の際まで、200Mほど坂道を登ってみた。藤田さんは剣客(健脚)である。ふたりで往復8KM。
遠くに阿蘇の山並みが見えて、すがすがしい気持ちになる。すてきだった。「トレイルランコースを設定したら、2千人は来るよね」(藤田さん)。月間300キロを走るトレイルランナーの藤田さんは、さかんに「もったいない」を連発する。
わたしはといえば、今朝も奥出雲の山中を5KM、走った。山際に、うっすらと靄がかかっている。幻想的な風景が広がる。露天風呂の樹齢800年の椎の木(神木)といい、奥出雲を走っていると、気持がすがすがしく澄んでくる。迷った時に訪れるに、この地は最適かもしれない。
そろそろ、JALの東京便が着くころだ。佐藤さんが到着ロビーに現れるのを待つ。