【柴又日誌】#202:ディープな横浜:大岡川の桜、とんかつと和食の店「長八」

 トヨタ自動車の元小川ゼミの3人(豊田くん、藤本くん、西内さん)が、わたしの新刊本の出版を祝ってくれた。3人が招待してくれた会食の場は、横浜の日ノ出町の「長八」。日ノ出町の駅から歩いて5分ほどのところにある、トンカツと和食の店だ。
 店まで行く途中で、桜の名所で有名な大岡川に立ち寄ってくれた。桜もよかったが、長八のフライ料理もすごかった。今朝方に、個人のインスタグラムに、桜の大岡川と長八の料理を投稿してある(https://www.instagram.com/p/DICzNdmzW5X/?hl=en&img_index=1)。


 京急本線の日ノ出町駅までは、京成高砂から快速で一回乗り換え、直通で約1時間10分。日ノ出町の駅からお店に行く途中、大岡川の橋の袂から土手に降りて、4人で束の間の観桜会を楽しんだ。お店への到着は、夕方6時45分。その後、飲んで食べて大激論をして解散したのは10時過ぎ。
 めずらしく横浜から自宅のある高砂まで、タクシーを手配してもらって帰った。タクシーは湾岸線を走って、住吉児童公園前でメーターの表示を見ると、2万5千円也。タクシー料金も、この間の値上げでほぼ5割増しになったようだ。
 
 一夜明けて、幹事の豊田さんから、わたしのLINEにフォローアップのメールが入ってきた。
  
「小川先生様
 おはようございます。
 昨日は、わざわざ横浜まで、ご足労いただきありがとうございました🙇🏻‍♂️
 365日24時間営業のとんかつと和食の店「長八」はいかがでしたでしょうか?
 また、「夢高尾」ご試飲されましたら、次にお会いした時にでも、ご感想をお聞かせくださいませ🙏」(豊田さん)
 
「いやー、昨日の長八のとんかつを始め、エビフライ、コロッケ、大粒の牡蠣、大満足でした。
 また、行きたいお店です。大岡川の桜の写真も、先ほどインスタに投稿しました。」(小川)

「是非、またお越しくださいませ🙇🏻‍♂️次回は、お帰りを気にすることがないようでしたら、深夜0時過ぎからの無国籍状態をお楽しみくださいませ✌️
 ちなみに、あの手の無国籍状態の大衆食堂は、川崎にも色々なお店がありますので、ご興味がございましたら、そちらにもご案内させていただきます😃」(豊田さん)
 
 長八は、24時間365日で営業をしているらしい。道路側から見る店構えは、ふつうの飲食店にも見える。しかし、サンプル品が展示してあるガラスケースなどを見ると、なかなか素敵なファザードの店だ。深夜の長八は、無国籍状態になるらしい(肌の色がバラエティ豊かという意味らしい)。それはそれで、泊まりで食べに行くべき店かもしれない。関内も近いので、その後は深夜のジャズバーとかに寄るのも楽しそうだ。
 無国籍の店は、川崎駅近くにもあるらしい。場所はどの辺りかと尋ねてみると、「川崎駅近くの銀柳通りとかの古いエリアの方にあります。大衆食堂丸大ホールとかです」と豊田さんから返事が戻ってきた。
 ちなみに、jfmaの事務局の拝野多美さんが、わたしのインスタを見たらしく、先ほどメールが来ていた。「おはようございます。インスタグラムの写真、びっくりしました。昨日の大岡川、うちから徒歩1分です。長八は、サウナに行く途中にあって、まだ入ったことがありません!」とのこと。
 女子が1人では、確かに入りにくそうだ。夜遅くとか独り歩き危険地帯らしい。豊田さんからは、そんな忠告(警告)が流れてきた。 

 そんなやり取りの中で、「川崎駅近くの銀柳通りとかの古いエリアの方にあります。大衆食堂丸大ホールとかです」(豊田さん)とディープな店の紹介が続いた。調べてみると、丸大ホールは「昭和の居酒屋」風の店だった(https://yummeet.jp/index/kawasaki/marudaihall?gad_source=1)。
 昨夜のNHKのドキュメント72時間で、このお店が紹介されていたらしい。「映画やテレビドラマの撮影でも、よく使われるお店です」(豊田さん)。その他、新丸子駅近くには、「三ちゃん食堂」という有名な大衆食堂があるらしい。「こちらは無国籍ではなく、噂を聞いて全国から人がくるようなお店です」
 
「お上りさん,御用達なのですね。神奈川は思いの外、ディープな食堂がたくさんありますね。なんでだろう?
 東京の江東区や江戸川区にも似たような食堂がありますが、昨日の長八や川崎の丸大ホールのようなところはないみたいです。高砂駅前にも、ときわ食堂がありますが、美味しいけれど、これほどダイナミックではないですね」(小川)。
 横浜に特色のある大衆食堂が多いことについて、豊田さんの解釈がなかなか振るっていた。
「私が聞いたところでは、川崎や横浜は、元々全国各地から出稼ぎに来る人が多く、それに加えて東南アジアのお国方々も商売しに来るようで、昭和の頃から、あの手の店が多くできて、それが未だに残っているらしいのです」(豊田さん)。
 ゲーの街「野毛」といい、バーの街「関内」と言い、横浜はディープなエリアが広がっている町だ。今度また、ゆくりと街歩きをしてみたい。

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