【フィールドワーク、成瀬のうな重】うなぎの成瀬@目黒店で、うな重の松竹梅を食べてみました。

 かなり前から気になっていた「うなぎの成瀬」に行ってきました。急速に店舗数が伸びていて、露出が増えてきていましたが、一昨日は、京急線の車両窓広告を見つけてしまいました。テレビでCM放映もやっているようです。
 葛飾区の自宅近くにも、成瀬の店舗はあります。いろんな事情があって、本日のランチで訪問した店舗は、目黒駅から徒歩2分のビルの2階でした。接客は丁寧で、とても感じが良い女子がお運びさんでした。
  

 ご一緒のランチ女子は、元大学院ゼミ生の花畑裕香さん(中小企業診断士、法政大学講師、清泉女子大学講師)と大草久美子さん(青山フラワーマーケット、商品開発担当)。ところが、駅近くのビル2Fに入店している目黒店に到着して驚いたのは、看板に「ランチのみの営業」となっていたこと。11時から14時半まで、3時間半の営業。
 つぎにショックを受けたのは、看板がダブル店名でした。ランチタイムは、「うなぎの成瀬」ですが、夜は「焼肉市場 がんかや」。こちらの営業時間は、17:00~0:00。いわゆる「二毛作経営」になっていました。
 というか、コロナ明けで、焼肉店の倒産件数が増えていると報道されています。実は、商売が厳しくなって、昼だけ成瀬のFC加盟店になったのではないかと邪推しました。

 個人のインスタグラム(ID=wanwanwansuke)に写真を投稿してありますが、メニューは、松竹梅の3つだけでした。後はドリンクのみ。松2600円、竹2100円、梅1600円。わたしは3/4尾の竹を、花畑さんがハーフの梅を、大草さんは1尾丸ごとの松をオーダーしました。たしかに値段は安くて、コスパはかなり高い。
 壁のパネルには、「海外(中国)の厳選された(認証を取得した)養殖場で育て上げ、国産うなぎ(うなぎの種類)よりも厳しいとされる検査を通過した安心安全で高品質な鰻を使用」と説明があました。
 また、別のネット記事には、「中国から日本に輸入した加工済みのうなぎを、店内で温めて提供している」というような表現になっていました。キッチンを覗いてみましたが、簡単な加熱器らしきものを見かけました。注文してから10分以内に、注文した3品がテーブルに到着したところを見ると、店舗では焼かずに、温めるだけのようでした。

 うなぎの成瀬は、全店がフランチャイズ経営のようです。
 創業者は、飲食だけでなく様々な業種を手掛けているようです。急速に店舗網を増やして、現在は約170店舗(毎日、店舗数が増えています!)。将来(2025年?)までには、500店舗を目指しているとのこと。
 食べ終えた感想は、関東風にふんわりと焼かれていて、値段の割にしっかりとした大きさとまずまずの味でした。表面の皮には、きっちり焼き目が入っていて、うなぎの皮のパリパリ感がありました。
 もともと中国産のうなぎは、スーパーなどでは国内産の半値以下で売られています。安心安全に関しては、「どうかな?」という疑念に対して、専門家(セブン&アイの総菜担当部長、宮尾君)は、「それは、単なる偏見で、実際に食べてみて判断してみてからでしょうね」とお答えになっていました。
 
 わたしの直感は、うなぎそのものと店舗の臭いでした。問題は、成瀬が提供している中国産の加工うなぎの微妙な匂いだと思いました。ネットのコメントでも書かれてましたが、店内で焼いていないので、うなぎのかば焼きの独特の匂いがしないのです、とりわけ目黒店は、夕方からは焼肉店に転換するので、なんとなく牛肉の焼けた残り香が漂っているのでした。
 他店でも、焼き鳥とか居酒屋との二毛作店があるとすると(どうやら全店舗をチェックする必要があると感じています)、店内に蒲焼の匂いが漂っていないのではないだろうか?とすると、うなぎ専門店でも、同じ現象(うなぎが焼ける美味そうな臭いがしない!)が起こっているのでは?
 冗談ではなく、その対策として、ディフューザーを使って、うなぎの匂いを店内に放出しないと、客はうなぎを食べても充分な満足感は得られないのでは? 他人ながら、うなぎの成瀬の将来が心配になりました。
 
 そう思いながら、次の講義に向けて、花畑と大草さんと清泉女子大に向かいました。
 最後に、わたしは、この先は商売が厳しくなると見ています。その理由は、小川の個人ブログで説明します。いきなりステーキや俺のフレンチ/イタリアンが出て来た時の出店パターンと酷似しています。
 わたしの推測は、「ステーキに続く、高額商品の価格破壊」ですが、小川の仮説は、最終的には、 このビジネスは、あまり長続きしないのではないかと思います。
 その根拠は、いきなりステーキや俺のフレンチ・イタリアンと同じで、利用頻度はそんなに高くない商品をディスカウントしても、長続きはしないからです。「まあ、食べてみてからですが」と言いながら、結果は変わりませんでした。

 理屈は、以下のようになります。
 焼肉や寿司、天丼などは、利用頻度が高い。だから、店舗数を増やしても充分にやっていける。しかし、リピートしてくれる都合の良い客は、うなぎの場合はそんなには多くない。いきなりステーキがそうだったように、需要が一巡したら終わるのではないのか。FCでの店舗展開は、いまはどんどん進んでいるが、いずれは行き詰まることになる。
 わたしのような、うなぎのヘビーリピーターは少ないのでは? そうと思っていたら、たまたま、ある調査を発見してしまった。結論は、なんとなくこのデータに現れているように思う。
 
 うなぎを食べる頻度は、「半年に1回くらい」が26.2%と最も多く、次いで「2~3ヶ月に1回くらい」16.8%、 「年に1回未満」16.1%、「年に1回くらい」15.8%と続いた。 「最近何年間も、うなぎは食べていない」は18.9%であった。

 なお、成瀬の目黒店での食事の様子は、わがインスタグラムで、画像が見られます。提供されているうなぎのサイズはかなり大きく、ボリュームは満点です。それなりの満足は得られるはずです( https://instagram.com/p/C89FumoSub0/)。

 

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