2022年春にスタートした「富山美味しいわさびプロジェクト」は、姫川水系の河川敷に土地(約3ha)が見つかったことから、「姫川水系わさびプロジェクト」に名称を変更することになった。
明日(3月25日)、「SKフロンティア」(わさび栽培プラント14棟を経営)の渋谷一正社長が、上越市にある北陸農政局(上越市)を訪問する。糸魚川市の姫川水系河川敷に、本わさびの栽培プラントを建設するための起案書(小川執筆)をもって、わさびの栽培計画の相談に伺うことになった。
この温室が完成すると、糸魚川市の姫川周辺は、国産わさびプラントの一大集積地になる。年間生産額は日本一、年間の本わさびの根茎出荷額は約1.5億円。新しい立地で栽培方法を標準化して、新しい実験加工プラントを増設する。
同時に持参する書類は、耐候性ハウスの計算書である。わたしが用意した起案書は、この後に添付する。わさび栽培温室の強度と採算性を一緒に振興局に提出することになっている。
先週の前半のほとんどを、わさびプラントの建設と販売事業の拡大について執筆する時間に充てた。国内市場を超えて、本わさび(根茎)への需要は海外に広がっていくだろう。海外市場を見据えた需要開拓と、国内の市況に基づく需要拡大の見通しを、明日提出する起案書に落とし込んでみた。
起案書では、将来に渡って本わさびのプレミアム市場が、グローバルに拡大していく道筋を示してある。その根拠も、起案書に添付した「わさび市場のリサーチ」(オフィスわん作成)に、オリジナルの調査データとして掲載してある。
基本的な対応策は、日本国内(新潟県と富山県)でわさびの栽培プラントを早急に増設していくこと。そして、有望と思われる海外のわさび需要を開拓することである。
加工品(たとえば、フリーズドライの粉わさび)や食品以外の美容・化粧品分野(サプリメントや肌に優しい化粧品など)も、そうした需要開拓には含まれる。この部分は、国内にも需要はあると考えている。
また、従来はほぼ放置状態だった「わさびの品種改良」や「栽培方法のイノベーション」についても解説してある。わさびの栽培技術のイノベーションは、広く品種開発にも及ぶものである。
以下では、わたしが執筆して、渋谷社長に託した起案書(URL)を紹介する。
https://kosuke-ogawa.com/wp-content/uploads/2024/03/新潟県でわさびを温室栽培する社会的な意義(V3 20240320).docx
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