【柴又日誌】#142:豊洲市場にて鮮魚の買い付けを体験

 本日は早朝5時半から、「寿司ダイニングすすむ」の金井進一さん(本田消防団、第11分団リーダー)に頼んで、豊洲の魚市場に連れて行ってもらいました。仕入れの足手纏いにならないよう、すすむさんが比較的仕入れが少ない日の月曜日を選んでくださいました。久しぶりの早朝取材でした。

 

 わたしは、昨日、消防団のBBQパーティーで、すっかり酔いが回って、夕方まで仮眠していました。したがって、前日からの休養は十分でした。

 今朝は、4時半には起床。寿司ダイニングすすむさんまで歩いて、5時20分には店前に到着。高砂駅の踏切手前では、電車の車庫にまだ明かりが灯っているのを見ました。ほどなくしてすすむさんの車が到着。5時半きっちりに出発して、6時15分には豊洲市場の駐車場に入りました。

 

 1階に降りて、仲卸フロアにて鮮魚の買い付け開始しました。すすむさんによると、場内の仲卸は約500軒だそうです。鮮魚を販売する仲卸の店は1階に集中しています。まずは、「宮彦」という仲卸に向かいます。アナゴや貝類などの専門店ですが、他店で購入した鮮魚をトロ箱に入れて、いったん宮彦に持ち込みます。

 すすむさんの仕入れは、通常は月・木・土の週3日です。「寿司ダイニングすすむ」が水曜定休なのは、魚河岸が水曜日に休みになるからでした。すすむさんの場合も、まぐろ、貝類、鯛類、青魚など、魚種ごとに買い付ける店が決まっているようです。宮彦さんは、物理的にもその中心に店があるからだと思われます。

 建物の3階には、魚以外の雑貨や商売に関連した野菜や乾物などが置いてあります。たまたま入った店で、へべすとわさびを発見しました。野菜の売り場で、松茸と本わさびが隣り合わせで陳列されていました。しかも、おもしろいことに、値札をみると、100グラム当たり同じ値段で売られていました。

 100gが2000円。1kgだと2万円です。先日、木村君から教えてもらった、わさびの市況と同じ値段です。卸の競り値は、それよりは20~30%は安いはずです。見たところ、品質はあまり高くなさそうな根茎でした。高額品の競りの値段は、1kgあたり2万円の相場をキープできていると思われます。

 

 すすむさんの場合は、仲卸の宮彦さんの店先に、買い付けた荷物をまとめて行きます。買い物が終わると、4階の駐車場までターレ(場内移動用のモバイル台車)で荷物を運んでもらっていました。7時15分に駐車場を出て、高砂の店に戻ってきました。わたしが想像していたより、道路(湾岸線、環状7号線)は空いていました。

 実は、驚いたことがありました。場内での買い物が、全てが現金払いだったことです。それそれの店舗のブースのような場所(勘定場)で、財布からお金を取り出して支払いをします。すすむさんも言っていましたが、電子マネーで決済した方が、衛生的で効率が良いです。

 その後の事務処理も楽チンになります。これは、大いに改善余地ありです。こんなデジタルの時代に、大きな金額の買い付けで現金決済はいかがなものかと思います。それにしても、昨年は、豊洲市場の青果部門を見学に行きました。生鮮品の取引は、朝が早いので、働く人は大変そうです。卸の方は、夜中の12時に出勤だそうです。 

 

 追記:

 本日の豊洲市場で、すすむさんがお魚を買い付けているの写真は、わたしのインスタで公開されています。