ツマグロヒョウモン(蝶々)のために、すみれ科の植物を集めている。孵化した15匹ほど幼虫が、プランターのビオラを食べ尽くしてしまった。この先、追加の餌がないと幼虫がさなぎになれない。小さな幼虫は餌不足のため、餌をさがしながらタイルの上で討ち死にを始めている。可哀そうなので、彼らのためにパンジーの苗を探してきた。
春先にお稲荷屋さんに、パンジービオラを3~4株ほど差し上げていた。あのビオラは、いまはどうなっているのだろう?そう思って、味吟さん(お稲荷屋さん)のドアをたたいた。田中さんに、いまのビオラの苗の様子をうかがった。あるある、あるではないか!店前のプランターに3株が、ひっそりと花をつけている。
鉢花の世話をしている奥さんに、強引に頼んでしまった。2株を分けてもらった。ビオラは、もう枯れる一歩手間になっている。それでも、飢え死にしそうになっている幼虫たちの窮状は救えそうだ。
店頭のプランターから2株を堀り上げて、わが家の玄関ポーチのプラ鉢に移植した。土を足して散水をして、幼虫たちの当面の腹ペコはしのげそうだった。
夜中に暗がりの中を見に行くと、3匹ほど長い方のプランターから、丸いプラ鉢に移動していた。朝方に見ると、なんということか!2苗あったビオラは、幼虫たちに完全に食べ尽くされていた。幼虫は、すでに元のさや(プランター)に移動している。花も茎も葉っぱも、丸坊主になっている。完食である。
午前中に、わくわく整骨院にマッサージに行くことになった。
宮國院長に、わたしがツマグロヒョウモンの幼虫のため、スミレ科の植物を探していることを話した。治療がおわったら、知り合いの庭師の方に草の調達の電話してくれている。
「なんでもいいから、すみれ科の植物を探してほしい。ツマグロの幼虫はすみれの草しか食べない」。そう電話で頼んでくれた。首尾よく見つかるかどうかはわからない。とにかく、すみれそのものは観賞用ではない。枯れていてもなんでもいいのだ。幼虫のために餌の葉っぱが欲しい。
さて、幼虫たちは生き延びることができるのだろうか? 夕方までにすみれ科の植物が揃わないと、彼らは全滅しいしまいそうな気配だ。もう祈るような気持ちでいる。