【柴又日誌】#114:消防団の仕事は大変だ

 本日は、新幹線のぞみ号で名古屋に移動になります。「名古屋しゃちほこマラソン」(庄内緑地公園)というハーフを走ってきます。名古屋では、マラソンを走った後に元秘書のちなみと中部ローソンの阿部くん(元院生)と、宿泊するホテル近くのイタリアンで会食することになっています。

 

 昨年の夏も、名古屋で「庄内緑地マラソン」(5KM)を走っていました。そのときのお食事メンバーも、ちなみと阿部君で同じ組み合わせでした。前回は、ひつまぶしでした。ちなみとは、食事前に高島屋(ユナイテッドアローズ)でお買い物デートになります。

 翌日は、帰り途中の豊橋駅で下車します。「ベルディ」(メリクロン苗の増殖会社)の水谷朱美さん(JFMA会員)と「物語コーポレーション」(急成長中の焼肉きんぐ、丸源ラーメンなどの飲食店チェーン)の鈴木ゆかさんと会食します。

 残念なのは、創業者の小林佳雄さんに会えないことと。小林さんのお母様(きみゑさん)にも面会できなくなったことです。物語の前身、源氏創業者の小林きみゑさんは、今年で満99歳。100歳までには、いつか面談を実現させたいと思っています。

 

 ところで、今月は、昨日まで「7勝20敗」の好成績を収めています。ここ10年間、月に7回(7勝)もアルコールを抜いた記憶がありません!!それもこれも、消防団に入団して、夕方からの訓練があるおかげです。交通整理の担当とはいえ、夕飯時にアルコールを摂取できないからです。これは、崇高な神様のお導きだと思います。ここのところ、胃腸の具合がよろしくなかったのでした。

 昨夜は、夕方7時半から9時半まで、消防操法大会の練習で、可搬ポンプの収納小屋前の公道を使って、放水の訓練をしました(わたしは登録メンバーではありません!)。大口径の放水ノズル(「筒先」と呼ばれます)は、手を離すと水圧で振り回されて大怪我をする危険があります。

 eラーニングの動画で、その様子を見ていました。しばしば、誤って手を離して手筒先が暴れ、けが人が出ます。死者が出ることもあるそうです。見た目は放水場面はかっこいいのですが、とても危険な作業です。

 昨夜の一回目の練習でも、20メートルのホースを4本繋いだのですが、2本目と3本目の繋ぎ目が外れてしまいました。付近の道路が水浸しになり、塩田ママが水かきをしていました。最後は、わたしもお手伝いました。あまりよく撮れていなかったのですが、参考まで、放水場面の写真を皆さんに送付しました。

 

 本田消防団に入団するまでのことを、8月刊行の私小説『わんすけ先生、消防団員になる。』(小学館)で紹介しました。

 その続編を、全国の消防団員のみなさんのために書かねばと思います。消防団は、消防操法大会の練習だけでなく、実際の消火活動や水害、地震での出動もあります。大変な仕事なのだと、メンバーになってみてつくづく思う今日この頃です。
 わたしは、筒先を持たないので、作業場の危険は感じないのですが、寿司ダイニングのすすむさん(金井進一さん)は、昨日初めての放水訓練で水を浴びていました。人間だけでなく、側道も水浸しでした。

 操法大会に参加するメンバーだけでなく、わたしたちサポートの作業員も大変です。放水後には、濡れて重たくなったホースの巻取り作業があります。夜間交通整理をするので、筒状のハンド照明を照らして自動車や通行人を制御する仕事もあります。それに、昨夜は、ホースの移送や濡れたあとの乾燥作業もありました。

 池井戸さんの消防団ミステリーは読んでいませんが、実際に大変な仕事です。

 しかも、ほぼ無給(多少はお手当てが出ます)で、大会まじかになると、登録メンバー6人はほぼ無休になります。平日は、ほぼ毎日が仕事が終わった夕方8時からの練習日になります。基本は、ボランティア活動なのですが、これだけ大変な任務なのです。成り手がないのもわかります。

 先般ブログでも紹介しましたが、かつては200万人にもいた消防団員ですが、全国的に団員は充足していません。一説によると、充足率は70%を切っているらしいのです。すすむさんが頑張っているので、本殿消防署第11分団は、34人の団員が登録していますが、他の分団は6割程度の充足率のところもあるようです。
 町角の掲示板や駅中には、「消防団員募集」のポスターが貼られているのを見かけます。それだけ、人員が不足しています。正直申し上げます。この訓練の実態を事前に知っていたら、わたしも消防団員には応募しなかったと思います。それが現実です。しかし、社会的な使命感から、消防団の活動に参加している金井リーダー(すすむさん)のような模範団員もいるのでした。