【柴又日誌】#138:団十郎朝顔、わが家の玄関ではいまだ顔を見せず。

 京亭仲間(寄居の鮎ツアー組)の木村くんや松尾さんからは、8月初旬にきれいに開花した団十郎の画像が届いた。そして、数日前には、とうとう神戸の長男から家族LINEに、朝顔の画像が送られてきた。まちがいなく団十郎の柿茶色が2輪、見事に咲いている。五月の連休に、わが家から持ち帰ったものだ。寄居町の木村くんが昨年、自家採集した種子から長男が育てたものだ。

 

 今年の春に、木村くんがわざわざ分包(ビニールの小袋)にして、わが家に団十郎の種子を郵送してくれた。たくさん送ってくれたので、神戸の長男の由のところ以外にも何軒か、わたしから黒い種子を小袋でお裾分けしておいた。かみさんの白井の友人や、神戸のマンションのベランダでは、発芽した種子から育てた団十郎の苗から柿茶色の花が開いた。

 わが家から京都の娘のところには、苗の状態で団十郎を送っておいた。しかし、わが家と同様に、朝顔の苗からは蔓だけ伸びて花が咲かない。神田小川町の「Barブリッツ」(オフィスわんの隣のバー)の玄関にも、団十郎を植えてもらった。こちらも、うんとすんとも言ってこないらしい。森田ママからは、画像入りで連絡が来た。

 悲しげで寂しい調子のメールと、玄関の鉢の写真が届いているが、森田ママの管理してる団ちゃんは、ほぼわが家状態である。

 

 今朝方になって、高砂のわが家では、玄関ポーチのゴーヤを全部撤去した。今年は、全部で7個を収穫できて、大小さまざまの大きさのゴーヤが、天ぷらや炒め物の材料になった。ついでに、ゴーヤに絡まっていた青色の朝顔(通常種)の蔓も整理してあげた。

 わが家の玄関では、団十郎と通常種の朝顔が、プランターに混植されている。普通の朝顔は、夏の最中には続けて花を咲かせくれた。目にも鮮やかな江戸紫がわたしたちの目を楽しませてくれたのはよいのだが、青色の朝顔と同居している団十郎は遺伝的に劣性らしい。

 一緒の鉢に植えておくと、根を張るための土のスペースが占拠できず、絡まるためのネットの空間でも団十郎は先に這っていけない。いつも江戸紫が先に這って行って、柿茶色は先に伸びていくことができず、いつも劣勢に立たされている。

 

 そんなわけで、団十郎は秋口にならないと、自らの生存領域を確保できない様子だった。本日の朝から、青色の朝顔の蔓をトリミングしてあげた。団十郎が蔓を伸ばす空間を空けてあげるためである。

 よく見ると、短い蔓の根元でネットと絡んでいるあたりに、いくつか小さな蕾が付いている。団十郎の最後の奮闘に期待したくなる。この蕾が数日以内に開花できないとなると、今年の団十郎さんは終わりになりそうだからだ。

 どうか今年も咲いてほしい。昨年は、開花できた団十郎は、わずか3輪だけだった。いまは祈るような気持ちでいる。しばらくは、どきどきで朝を迎えることになりそうだ。開花したら、一緒に団十郎の開花を待ち望んでいるインスタの友人たちに、画像を公開したいと思っている。

 合掌、アーメン。