富山県をわさびのグローバルセンターに → Wasabi Company, Japan at Toyama(仮称)の設立

 昨日の夕方5時から、神田小川町のオフィスでわたしのプレゼンテーション「富山美味しいわさびプロジェクトの今」が行われました。参加者は、対面が6人でzoom参加が6人。1時間の予定が、後半の議論が白熱して2時間をオーバー。ゲストアドバイザーの坂埼さんとメンバーのやりとりで、アフターゼミが有意義な意見交換の場になりました。

 

 サブタイトルは、「社会的な使命と市場創造の可能性」でした。わさびの将来需要と生産の課題を前半に話して、富山県にグローバルなわさびの産地形成のための農業フランチャイズビジネスのモデルを提案しました。とくに、後半の意見交換の場では、つぎのような論点から、具体的な事業組織の形態が議論されました。

 

1.FC本部機能の役割

 具体的な提案として、富山県にわさび事業のFC本部(仮称「日本わさびカンパニー、富山」)を置くこと。その中を、2つの部門会社に分けて運営すること。すなわち、①栽培施設の建設と栽培管理のための「ハード部門」と、②種苗のR&D(研究開発)とマーケティングとブランド管理、商品開発と販路開拓を行うためのい「ソフト部門」からなる合弁事業とする。

 

2.事業の優位性:栽培特許とブランディング

 中長期的なわさび事業成功のカギは、①栽培特許による技術優位性、②新品種や専用品種をベースにしたブランディング、③栽培と販売のオペレーションによる競争優位性にある。これらを確立していくことが必要であるが、どの部分にユニークな優位性を求めるかを考えること。

 

3.直近の事業展開とメンバーの役割分担

 会社組織を作ることは、ほぼ合意されたと考えている。具体的な組織構造や役割分担など、守備範囲とメンバーの貢献をさらに検討することが緊急に求められている。なお、この事業の肝については、富山でサーチしている栽培施設の立地と水質が、事業の中心課題となりそうだ。

 

4.その他の事項

 わさびの育種と栽培のイノベーションについては、現在進行形で進展している(進捗状況については、逐次報告する)。また、加工販売部門の仕組みについて、さらに検討が必要となる。次回の会社設立プロジェクトにて取り上げる。

 具体的な事業者の候補企業が出てきた場合を想定して、早期に「FC契約のパッケージ」の中身を固めておく必要がありそうだ。