【柴又日誌】#92:高砂駅で脱線事故、穂高の帰宅預かり時刻に遅れる。

 歯医者さんの帰り道で、「京成電鉄・京成高砂駅近くで回送電車が脱線 京成高砂-東中山で運転見合わせ」の緊急ニュース(日テレNewsのヘッドライン)を人形町駅で見た。スマホで見たニュースによると、「午前10時半ごろ、京成高砂駅近くで回送電車が脱線した」とのこと。いつも高砂駅の踏切で見ている京成電車が、乗客を降ろした後に車庫に入ろうとして脱線したらしい。

 

 詳細は不明だが、続きのニュースでは、「けが人はいませんが、この影響で、京成電鉄は京成本線の京成高砂駅と東中山駅の間で運転を見合わせているということです」となっていた。

 地下鉄浅草線の人形町駅ホームには、青砥行の京成電車が入線してきた。しかし、京成本線は、高砂駅から先は電車が動いていないらしい。浅草駅を過ぎると、下りの列車は各駅に5分ほどずつ停車をはじめた。押上駅では、後続の列車を待って10分ほど停車。ようやく出発するも、乗っている電車は高砂駅12時30分到着の予定だったが、穂高が帰ってくる時間(13時)には完璧に間に合わなくなった。

 本日は、母親(梓ちゃん)が仕事先から戻るまで、わたしが穂高を預かる役割を拝命していた。家族LINEには、踏み切り脱線事故の様子が書き込まれていた。会社にいる真継君が、お稲荷やさん(味吟さん)に電話してくれた。緊急連絡で、味吟の田中さんご夫妻が、しばらく穂高を預かってもらうことになった。

  

 わたしのほうは、一安心だったが、乗っている電車は「青砥止まり」。時刻は13時ちょうど。穂高が帰宅する時刻が過ぎている。味吟さんに預かってもらっているが、最後はわたしが迎えに行かねばならない。青砥から高砂までは一駅。ここは走るしかないだろう。革靴で、しかも書類が入った仕事かばんを抱えている。

 味吟さん到着@13時20分。約2KMを20分で走って、自宅から1分のところにある味吟さんに到着。とりあえず、穂高がお稲荷屋さんにいることを確認した。穂高の無事な写真を撮って、家族LINEにアップ。わたしの責任はここで終わりだ。

 脱線事故の詳細は、よくわからない。家に帰ったら、あずちゃんが仕事から戻って来た。いまは14時半。いまだ京成本線と北総線は、高砂駅から先は電車が動いていないらしい。あずちゃんが、「みんな、夕方には帰って来れるのかしら?」と心配している。夕方まで、下り電車はなんとかなるだろう。

 

 わたしは、神田小川町のオフィスで、関西テレビの中村弥生さんと待ち合わせている。最後に遇ったのはコロナが始まった直後で、赤坂の地下レストランで、コロナビールを飲んだ。約3年ぶりになる。京成押上線の上り電車が復旧しないと、遠回りをして小川町のオフィスまで出る方法を考えないといけない。

 方法#1は、迂回作戦:金町線で高砂駅から金町駅まで出て、千代田線で新御茶ノ水駅まで。

 方法#2は、ランニング:自宅から青砥駅まで走って、東日本橋駅で都営新宿線に乗り換える。そこから小川町まで。

 方法#3は、自転車の乗り継き方式:同上で、走るのを自転車に変えるやり方。青砥駅からは、#2と同じで都営浅草線を使用。

 いずれにしても、夕方18時半には、自宅を出るつもりでいる。弥生さんは、この事態に気づいているだろうか?関西の人だから、わが家が高砂に住んでいることは知っていても、脱線現場から5分のところにいるとはわからないだろう。

 それにしても、京成高砂の車庫に入ろうとして、どうして脱線したのだろう。脱線してのは、最後の車両だったらしい。「ポイントの切り替え操作が早すぎたのでは?」と、専門家の真継は推測していた。