福知山マラソンから、直前エントリーの案内が来ています。

 マラソン大会のエントリーが不調な状況が続いています。理由は、先週ブログで指摘した通りです。本日、過去に一度だけ走ったことがある福知山マラソンの大会事務局から、PCに案内のメールが届いていました。フルマラソンの直前エントリーの募集です。今までにはなかったことです。地方のマラソン大会では、これまで考えられなかった事態が発生しています。

 

 このままでは、来年度に計画されている地方のマラソン大会(フルおよびハーフ)は、壊滅的な状況に陥ることが懸念されます。開催主体の自治体は、2重苦(①値上げによる参加者の激減と②大会運営の煩雑さ)に苦しんでいます。ランナーにとっても同じことです。地方経済の活性化策として始まったマラソン大会ですが、伝統のある福知山マラソンにしても、定員が埋まらない状態だということです。

 福知山は、20年ほど前に一度だけ走ったことがあるレースです。最後に1KMくらいの急坂ありますが、走りやすいコースです。沿道も応援でにぎわっている大会です。雰囲気も悪くないのですが、全国から大会に参加するには、コロナでハードルが高くなったようです。

 福知山市はアクセスもあまり良くありません。そこに来て、宿泊費や交通費も高騰しているはずです。むかしから開催日が固定していて、旗日の11月23日のはずです。これから京都の外から参加者を集めるためには、本人で宿泊と福知山までの足を確保する必要があります。

 

 大阪や横浜などでも、フルマラソンの大会エントリーは苦戦しているようです。

 それにしても、福知山の直前エントリーには驚きました。なぜなら、フルマラソンを走るためには、最低半年の準備期間が必要です。ハーフを2時間前後で走り切る走力(わたしなどは、コロナのために2時間が切れなくなりました)と、最低は3か月前からの練習時間の確保が前提です。 

 いまからエントリーする人は、たまたまエントリーを忘れた人か、他のフルマラソンを走り損ねた人たちです。また、エントリーフィーを見てびっくりしました。いまの通り相場の2万円前後ではなく、昔からの価格水準の1万円です。普通は、直前登録は高めになるはずなのです。

 ここから先は、大会エントリーで価格競争が始まってしまいます。ランナーにとって優しい措置ならばよいのですが、このような方策はエントリー市場を破壊することになります。応募倍率が2~3倍程度(大阪や京都など)でないと、価格とサービスのバランスが保てないのです。

 

 福知山マラソンの「追加エントリー募集」の案内メールを見てみます。ランナーのみなさんは、どのように感じられるでしょうか?

 

 

<今朝のメールから> 

開催まで1か月を切った第30回福知山マラソンの大会直前エントリーを実施します。 参加賞や完走Tシャツの配布がなく、出走権のみのエントリーですが、記録計測は通常のエントリーと同様に行われます。

開催日
2022/11/23(水)
受付開始 07:00 ~
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申込受付期間
2022/11/1(火)09:00~ 2022/11/17(木)23:59
会場
三段池公園総合体育館
開催場所
〒620-0017 京都府福知山市猪崎377-1
支払方法
クレジットカード払い、Amazon Pay、コンビニ払い
参加費
第30回福知山マラソン 大会直前エントリー :
10,000円