かつしか文学賞の執筆に、先週から取り掛かっている。すでに準備している短編のうち、2編は縦書きのフォーマットが完成した。残りの5~6編のうち、オリジナルの原稿が存在しているものが3編ほどある。「シャル・ウイ・ダンス」「笑福亭マーニーさん」「おもちゃ屋は過去を振り返らない」。
その他の4編は、まだ構想段階である。「寿司ダイニングすすむさん」(日曜日、取材終了)を除くと、これからインタビューをしなくてはならない。短編集では、どのようなエピソードをつないでいくのがよいのか?どの短編(人物、会社)を採用するのがよいのか?
筋書きを、ゆっくりと時間をかけて、取材をしながら構想を練ることなっている。実は、ダイヤモンド社から依頼された翻訳の作業もある。こちらの一時入稿が、8月中旬になっている。短編集と翻訳作業と、時間との闘いになってきている。
加齢につき、かなり体力が落ちている。夏場は、毎年のことながら、ばて気味になる。エントリ済みのランニング大会が8月20日までないとはいえ、タイトなスケジュールになりそうだ。
明日は、「やきとりトップ」(@京成立石)の寺本さんをインタビューしたいと思っている。今日現在、寺本さんとは電話で連絡がつかないでいる。明日の夕方、元の店舗を譲った常連さんの店で、寺本さんにお話を伺うつもりではいる。閉店というテーマで、文学賞の連作を書き進めている。
炭焼きのトップのケースは、実は事前の様相と違って、思わぬ展開になりそうだ。この話のその後は、とても興味深い。詳しく筋書きを明示することは、限りなくノンフィクションに近い小説を考えているので、このブログに書くことは躊躇われる。本人たちから初認を得ているわけではないからだ。
つぎに予定している味吟さんも同様である。孫たちのことを主役で書くつもりだが、その脇役をお稲荷やさんにお願いしていたいと思っているからだ。
3年半前に、千葉から引っ越してきたこの街には、おもしろい話がごろころ転がっている。下町の商売には、わたしのような人間にはネタに困らない場所だ。これから、高砂の駅前まで歩いて、クリーニング屋さんと整骨院と薬局(パパス)を覗いてみるつもりだ。
「ポーニークリーニング」の高砂駅前店は、カウンターの女性たちが面白い。ふつう人ならば、そのようには思わないかもしれない。でも、そうではないのだ。わたしは、つい働いているひとりひとりの店員さんたちの生活を想像してしまうからだ。そこには、必ずや人生のドラマがあるはずだ。
わくわく整骨院も1年半ほど通い詰めている。1年目では自分のドラマ(足腰が動かなくなる!)があった。2年目には、院長さん家族と仲良しになった。この街とそこで暮らしている人たちについて、いろいろなことが分かってくるものだ。
そういえば、先ほど、鉄板焼きのHOKUKOKUに間違い電話をしてしまった。かみさんは、今夜は遅くなると言っていた。ひとりで、取材の準備のために店に顔を出してみようかと思っている。