2週間で3回、新幹線で新潟県へ出張になる。めずらしいことだ。今週の前半は、糸魚川のSKフロンティアまで、生命科学部の津田教授とわさびの温室施設を視察に行った。来週は、岩塚製菓の槇春夫社長のインタビューが予定されている。新幹線で長岡まで。本日は、これから北陸新幹線で上越妙高駅まで。高田城マラソンの10KMを走るためだ。
頻繁に新潟まで出かけるのは、全くの偶然である。なんでまた、新潟ばかりになったのか?理由は特にないのかもしれない。偶然の導きなのだろう。
本日の上越高田行きは、今年の冬に一度、訪問がキャンセルになっている旅程だ。サントリーの岩野原ワイナリーで予定されていたイベントが中止になったからだ。今回の上越行きは、その穴埋めの訪問である。
JFMAの会計業務をお願いしていた村田さん(村田会計事務所オーナー)が、去年の12月に東京の家を引き払うことになった。故郷の新潟(上越市高田)に戻るためである。
村田さんの名前を聞いて、「Shall We Dance?斜行ダンス」というブログ記事を思い出してくださった読者もいらっしゃるかもしれない。晩年に始めた趣向ダンスだったが、心臓の手術を受けた村田さんがダンス教室を去る話だ。
高田に戻られた村田さんご夫妻と、明日午後5時に再会を約束している。わたしが10Kレースを走った後、アートホテル上越のロビーまでお迎えに来てくださることになっている。
そういえば、明日の高田城マラソンは、もともとはハーフの部にエントリーしていた。ところが、先月から足の具合がイマイチで、大事をとってレースをスキップしようと思っていた。
しかし、このままだと2回続けて村田さんとの約束がキャンセルになる。村田さんに申し訳ないと思い、思い切って大会エントリー事務局に電話を入れてみた。2週間前のことである。
「体調不良でハーフの距離を完走できる自信がない。10Kmならば走れるかも」と申し出てみた。金井さんという方が、臨時のゼッケンを発行してくれるよう、計らってくださった。親切な役員の方に当たって、わたしはラッキーだった。
その昔、「出雲くにびきマラソン」(建国記念日2月11日の開催)を走るため、夜行列車のサンライズ出雲に乗ったことがある。その日は、途中で山越えの時、激しい雪で出雲駅への到着が遅れた。エントリーしていたレースは、そのときもハーフだった。朝方、やむなく中国山脈を越えるときに大会事務局に電話してみた。
「ハーフのスタート時間には間に合わけれど、1時間後にスタートになる10KMならば間に合うかも」と携帯から電話で話した。そのときも、臨時のゼッケンを用意してもらった。今回も、高田城マラソンの運営担当者の金井さんに、出雲くにびきマラソンの話を引き合いに出した。そのことが功を奏したのかもしれない。
物事は、なんでも行ってみるものだ。おかげさまで、明日は村田さんと再会して飲むことができる。10KMだが、マラソンレースのエントリーも無駄にしなくて済みそうだ。6月12日開催の美瑛ヘルシーマラソンの練習にもなる。
そろそろ出発の時間が迫っている。というか、まだ新幹線の切符を購入していない。日暮里経由で上野駅まで出て、新幹線に飛び乗るだけだ。科研費の最終成果報告書の下書きを先ほど完成させている。心置きなく新幹線に乗って、上越高田まで。