【ご報告】 退職から一年、この先に取り組む予定の5つのこと

 一年前の3月12日に、市ヶ谷キャンパスの新しい校舎で、最終講義を行った。46年間勤務した大学の最後の授業だった。ほぼ同時に退職した先生たちのほとんどがリモートで講義を行う中、同僚と職員のアシストのおかげで、教室に150人ほどの元学生や友人、親類を招いて、最終講義を実施することができた。

 

 あれから一年が過ぎた。授業や学務の雑用がなくなり、自由な時間をふんだんに持つことができた。当初は、ルーチンワークがなくなりさみしくなるのかと思っていた。たしかに、夏ごろまでは継続の仕事からの拘束もあって、思い道りには自身のスケジュール組めななかった。

 また秋口までは、わたしの不徳の致すところで、自身の行動を自粛せざるを事情もあった。晴れて解放されたのが、誕生日を前にした10月ごろ。その後は、本来のスケジュール通りで、自分をコントロールすることができるようになった。

 

 ここから先は、退職一年後の経過報告になる。

 以下では、新しく取り組み始めたことを紹介する。われながら、この人はとどまることを知らない人だ。

 

1.東京都の公務員(消防団員)になる

 11月1日から、葛飾区本田消防団の団員に採用された。教授から公務員への華麗な転身である。いまの正式の身分は、東京都の準公務員である。些少だが年2回、給与が支給されている。いまは、『消防団員ハンドブック』(東京消防庁編)を読破して、いまは、e-ラーニングに挑戦している。わたしは動画は苦手のようで、視聴がなかなか先に進まない。現状は、わずか20%の既読率である。

 

2.本物の作家になる

 「第5回かつしか文学賞」に応募した。応募作品は、約150篇。結果は、優秀賞どころか佳作(3篇)にも入らず、落選だった。ただし、外れにもめげず、出版社と交渉して自費出版の形で、応募作品を世に問うことにした。夏ごろには、応募作品の『わんすけ先生、消防団員になる。』が、小学館スクウェアから刊行されるはずである。

 表紙や装丁は、大内おさむさんにすでに依頼済みになっている。当面は1,000部を印刷する。半分(500部)はお世話になった方たちに献本することにした。残りの半分(500部)は、書店売りや地元の飲食店に置いてもらうことを企図している。全160ページで、定価は1000円(税込み)くらいになるだろう。

 

3.公益財団の評議員になる

 2018年から4年間、「株式会社アールビーズ」の社外取締役を務めていた。創業者の橋本ご夫妻が、8月に同社をアシックスに売却した。取締役は降りることになったが、代わって4月からは、「アールビーズスポーツ財団」の評議員になることが内定している。ランニングとは、生涯を通して関りを持ち続けたいと思っている。なお、『月刊ランナーズ』への寄稿依頼は、これから先もしばしばあるだろう。

 

4.71歳で起業する

 昨年12月に発足した「富山わさびプロジェクト」は、いま新しくワサビ栽培施設に投資する事業者を募集している。富山県内に、何件か栽培適地が見つかりかけている。SKフロンティアさんの特許栽培法で、この先は富山市などにわさびの栽培温室群を建設していくことになる。栽培指導や集出荷を担う新会社を、夏ごろまでに発足させるつもりでいる。富山県をグローバルなわさびの栽培拠点とする一大プロジェクトのスタートになる。71歳の創業である。

 

5.年齢別ハーフで、2桁を目指す

 わたし自身が2015年ごろに『月刊ランナーズ』に提案した「一歳刻みハーフマラソンランキング」が、2018年からランネットで公開されるようになった。当初は陸連登録コースがうまく確保できず、全国ランキングの該当大会が少なかった。いまは、全国の認定ハーフマラソンが100大会近くになった。68歳の時(2018年)、わたしはハーフで100番台だった。これを、72歳になる今年は、2桁にもっていきたいと思っている。

 

 以上、気が付いたことがあれば、また追加してみたい。

 

 

<追記> 大事な3件をわすれていました。

 

6.JFMAの物流プロジェクト

 いわゆる、「ゲートウエイ構想」です。2020年ごろから、三和陸運の井上さんを中心に進めている「花の物流改革」。福岡・関西

(大阪・京都)・首都圏(厚木付近)・東北(仙台)を結ぶ「花の幹線輸送網」を作ること。そのための第一次到達点に至っています。実は明日、京都にある物流センターを視察します。

 

7.新しい書籍の計画(2件)

 ①ローソンの創業50周年の記念誌(仮:『ローソンの挑戦と革新』)の刊行を計画しています。昨日から、社内プロジェクトとして再スタートしました。2023年中に新たなインタビューと取材(約20件)を終えて、2024年の夏ごろに発刊を予定。

 ②『リーダーたちの羅針盤、ワークブック』(自学自習ができる本)の続編を翻訳中です。共訳は、いつもの林麻矢さん。こちらは、今年の秋ごろに出版の予定です。

 

8.アフターゼミの開催(継続)

 2022年4月から神田小川町の「オフィスわん」(ギャラリー)で開催している「アフターゼミ」は継続しています。毎月、第4OR第5金曜日の午後17時から。経営大学院の卒業プロジェクトのその後の発表の場を提供しています。この場は同時に、皆さんの現在の仕事などの「お悩み事相談所」になっています。