オフィスわん、移転後の仕事の整理

 市ヶ谷の小川研究室から、神田小川町のオフィスに移動して2ヶ月になろうとしている。仕事の拠点が変わって落ち着くまでに、3か月はかかるだろうと思っていた。運がよいことに、仕事の転換には思ったほど時間がかからないようだ。本日も「アフターゼミ」(院卒業生が集える場所の提供と相談事を受け付けるセミナー)がギャラリーで開かれる。

 

 オフィスわん(ギャラリー空間)で進行している活動のいまを整理してみる。 

 

 <アフターゼミの開催>

 アトリエ(岩崎さんの呼び方)での対面参加は、7~8名ほど。オンラインでの参加者が4~5名の予定だ。北は青森から、南は広島まで、プレゼンをするのリモートでできる環境を整えている。来月は、6月2日の開催を予定している。三回続けられれば、基本的なペース設定ができてくるだろう。

 元院生ゼミ以外の参加希望者が多くなっている。企業の商品開発担当者がプレゼンを希望してきている。来月は、学部ゼミでお世話になったイムラ封筒さんがプレゼンをすることなった。多少の交通整理と参加基準にルールが必要かもしれない。当面は、あまり厳密にコントロールするつもりはないが。

 

 <研究のご相談>

 昨日は、関東学院大学教授の岩崎達也さん(元大学院)が、東京ガスの中塚千恵さんを伴ってオフィスにやってきた。何事かと思っていたら、中塚さんが岩崎研究室のドクターコースに入学したという報告だった。中塚さんは、「高関与サービス消費」を修士のころから研究テーマにしていた。Jリーグのスポーツ観戦(スぺクテーター消費)が修士論文だった。

 ドクターコースでの研究テーマも、その辺に絞ったものにしたい。岩崎さんは、聖地巡礼や地域活性化が研究テーマである。オタク的な消費にも詳しい。博報堂でコピーライターをしたあと、日テレのディレクターだった。メディア研究者でもある。二人そろってオフィスに来たのは、この先3年間の研究の方向性を確認するためであった。

 研究の「壁打ち」をしに来たようだった。最近わたしが取り組んでいる書籍や翻訳の仕事、事例研究や「新規事業」のケースを話した。ヒントをたくさんもらって帰ったはずだ。

 最後は、となりのBARブリッツに移動して、わいんとハイボールを飲んだ。ここのオフィスと隣のBARは、そんなコミュニケーションの空間として活用してほしい。なかなか素敵な、しかし危険な場所になりそうだ。千客万来。

 

 <仕事や面談の空間>

 複数のプロジェクト(コンサル案件、起業プロジェクト)のミーティングや相談に使用している。平均すると、いまが週一件程度だが、この先は回数が増えそうな気がする。地方の事業案件が何件が出てきている。オフィスわんのギャラリー空間は、セミナールームや面談のスペースとして活用できそうだ。 

 「東京出張所」として、地方の企業や個人、特定のプロジェクトの拠点になりうるだろう。そして、院生たちやわが顧問先企業にはミーティングポイントとして活用してもらえるだろう。オフィスへの来訪者を見ていても、そのような事業のチャンスを感じる。

 とはいえ、はじめてから2カ月弱。まだ、ファイルの整理もできないほど、ギャラリー空間が整備はされていない。予定している観葉植物を置く場所もまだ決まっていない。日比谷花壇(旧小田急ランドフローラ)からは、外のデッキに紅葉の鉢が来ることになっている。  

 

 たまたまBARブリッツのオーナー(岩崎さん)や家主(藤塚さん)と相談して、ギャラリーをお借りすることになった。新しい仕事のやり方を模索しているが、この空間には素敵な出会いを生み出す何かがありそうだ。オフィスわん。