欧州10日間、JFMAツアー(~31日)イギリスにて

朝の6時です。ユーロスターでドーバー海峡をわたりました。フランスの田園地帯を二時間。トンネルを抜けるとイギリスです。パリからロンドンまで、ゆったりした電車の旅でした。予定の時間がきてもなかなか電車がドーバー海峡を越えない。おかしいと思ったら、時差があることに気がつきました。ロンドンは大陸から一時間遅れ。通貨も時間も別の国でした。


オランダの話。最後に訪問したバラの温室のことです。育種と苗の増殖をしていて、MPSを取得はしていました。7ヘクタールで栽培もしています。ケニアにも6ヘクタールの農場をもっています。自社品種のバラを海外の自社農場から直接輸入しています。そのまま自社国内農場でリパックして出荷していました。市場は通らない?
 温室はナトリウムランプが煌々と点っていました。通常の栽培環境と比較すると、2万ルックスです。10倍の明るさです。したがって、オーガニックに近い環境下での栽培にも関わらず、MPSはCランクになります。CO2を温室のバラが吸収しています。一方でエネルギーは多く消費する栽培。これがオランダの現実です。
 この三年間で、バラの栽培面積が1000ヘクタールから500ヘクタールに減少。理論的に考えると、ほぼ5年以内に、オランダ国内からバラの生産はなくなる勘定になります。自分達がケニアやエチオピア、ジンバブエに投資した結果です。わたしの推測通り、いったんものを作らなくなれば、技術の蓄積を失います。コロンビアがオランダを抜く日は、予想より早く来る可能性があります。

 なお、我が家のイタチの花が昨夜、肺炎が悪化して永眠しました。夜中の二時過ぎに、日本の家族からメールにて知らせがありました。死に目に会えず、4歳でした。可愛がっていましたので、かなしいです。