本日(11月13日)、「フローラルイノベーション2020」が最終日を迎えます。今回は青海展示会での開催になりました。東京オリンピックの開催(実際は延期)で、国際展示場からはちょっと離れたところになります。コロナ禍の中での開催で来場者が来るのかどうか心配でしたが、これまで二日間、多くの懐かしい顔を見ることできました。
昨日も一昨日も、コロナの感染に注意しながら、会場の近くで「アフターミーティング」も実施しました。広島、岐阜、大阪、仙台からJFMAの会員さんが参加してくださっています。もちろん東京近辺からの来場者も多数いらっしゃいました。
フローラルイノベーションの出展社は、第一回を大きく上回っています(倍の30コマ超)。それでも、アグロイノベーションEXPOとしては、規模は縮小ぎみでした。新事業創造部門の全部が、オンライン開催に切り替わっていました。
そのため、会場の一区画がテントに覆われた状態になっています。そこだけでやや寂しい感じです。
わたしは、初日(11日午後15時~)に最初のセミナー(「これからの花産業」)を担当させていただきました。講演は1時間ちょうどでした。目いっぱい話して、質問を受ける時間がありませんでした。そのため、聴講者の感想は聞くことができませんでした。そこが残念でした。わざわざ遠くからわたしのセミナーを聞くために、東京ビッグサイトの会場まで足を運んでいただいた方もいらしたようです。
セミナー後に、JFMAのブースに来ていただいた方とは、長い時間話すことができました。新しく花業界に入られた方や、これまで業界で活躍されていたけれど、たまたま面識がなかった方たちです。何人かがブースを訪れてくださいました。若い方と女性たちが希望の星です。
わたしたちの世代(昭和20年代から30年代)に続いて、昭和40年代生まれ以降のプレイヤーたちが花業界で活躍するタイミングです。そして、平成生まれの若者たちの登場にも期待したいと思います。
ところで、セミナーの椅子は昨年と同じ100人規模でした。ただし、会場で三密を避けるため、半分の50人に聴講者の数を絞っていました。「アクリル板越し」に話すのにはやや違和感がありました。そもそも、大学外で対面で講演をするのは10カ月ぶりでした。セミナーに参加された方は、それでもわたしの話に真剣に耳を傾けてくださっていました。
講演で驚いたことがひとつありました。最初に、ユニクロの花事業の展開(三店舗での販売)について、写真とスライドを使用して紹介しました。そのときに、「原宿店や銀座店の花を、実際に見た方は手を挙げてください」という質問をしたところ、半分以上が挙手をされました。
また、花のサブスク(クランチスタイルや日比谷花壇)の話題も取り上げましたが、皆さんはご存知のようでした。昨年に続いて、セミナー聴講者の感触はよかったです。花業界が変わる予感がします。
フローラル部門で新しい試みがなされていました。それは、コンビニなどでも花が売れるようなパッケージの提案です、シモジマさんとインパックさんが、期せずして同様な提案をしていました。この先は、スーパーの花売り場や花専門店だけでなく、販売する場所も変わっていくと思います。
アパレルや雑貨店、コンビニがその最たる候補になると思います。その時に導入のポイントは、簡単にディスプレイできることと、売り場での鮮度保持技術の確立です。あとは、手ごろな価格が成功の要件になるでしょうか。
いずれにしても、セミナーの最初でまとめて話したことがポイントです。花市場を活性化するための取り組みとして必要なことは、、、
1 古くて新しいカテゴリー(ホームユース)を伸ばしていくこと、
2 花以外の商品(フラワー雑貨など)を花店でも販売すること、
3 花店以外のチェーン(ユニクロや無印良品、コンビニ)が花を取り扱い始めること。
以上が、結論でした。