年1~2回、食事に行くお気に入りの料理店がある。恵比寿駅前の「レストランマッシュルーム」。15年ほど前からの”緩い”顧客である。まとめて行くときと、しばらくお休みするときがある。メールマガジンが送られて来るので、このごろは食事の回数が増えた気がする。
「マッシュルーム」は、キノコ専門誌の編集長から教えてもらった場所である。花の雑誌『はなみどり』(農村文化社)の刊行を始めた髭のオジサンが、わたしのところにコンタクトをとってきた。名前は忘れてしまったが、まだ生きていらっしゃるのだろうか?
フランス料理店として、マッシュルームは雑誌やテレビなどでもしばしば紹介されている。かなりの有名店のようだ。それは当時からで、わたしが知らないだけだったのだろう。
ワインとフレンチが好きな女性をときどきお誘いしている。舌が肥えた女性に、マッシュルームは非常に喜ばれる。ついでに、自分もおいしいキノコフレンチを味わえるから、うれしい店である。接客もいつも心地よい。
今年から、季節のメニューが掲載されたメルマガをいただくようになった。そうなので、また贅沢な食事がしたくなる。
このあと、4週連続でレースにエントリーしている。走るためにウエイトをコントロールしているのだが、また誘惑に負けてしまいそうになる、なあ。まずい!
さて、メールマガジン「マッシュルーム通信」で、興味深い記事を発見した。転載させていただくことにする。通巻57号に載っている「ぼうじぼ」という記事である。「和製ハローウイン」という説明がおもしろかった。
栃木県の、その村に行ってみたくなる。どなたかご存じだろうか? この場所を。
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レストランマッシュルーム通信Vol.57 ~ か き く け こ ~
「ぼうじぼ、ぼうじぼ。三角畑に蕎麦当たれ!」
当たり前と思っていたことが、地方限定のことだったりすることはよくある。
愛媛で天ぷらと言えばさつま揚げのことであったり、タルトと言えば餡の入ったロー
ルケーキが出てくるように。
栃木県では、十五夜などの夜に 秋の収穫を願っての「ぼうじぼ」という風習がある。
キノコ狩りの帰り、稜線に浮かぶ月の美しい夜に ふと思い出した。何処の田舎でも
あると思っていたことだが、栃木県のほんの一部の慣わしだった。
和風ハロウィーンと言えば聞こえがいいが、衣装などはない。子供達が家々を廻り、
玄関の前で歌いながらぼうじぼ(藁で作った棒)を地面に叩きつけ、お小遣いやお菓子
をもらうというものだ。(地面を叩くのは害虫やモグラを追い出したり、地の神を呼び
戻す意味を持つそう)
今年の収穫の感謝。そして来年も豊作でありますように。土地の狭い畑にも、蕎麦の
実がいっぱい実りますようにと願いながら。
使い終わったぼうじぼは 庭の柿の木にぶら下げておく。日本の侘び寂びの風景がこ
こにある。 海外の宗教的な行事が 日本では商業的なお祭りとして定着し始める中、
「ぼうじぼ」のような伝統こそ、残していって欲しいと思う。
実りの秋 真っ最中。葡萄は長い眠りへ。 そして 瞬く間に、狩りの初冬へ突入。
~ お奨め ~
ジビエの季節となりました
1)フランス産コルベール(青首鴨)のポワレ 和栗と赤ワインソース
2)フランス産野生キジとセップ茸のポワレ フォアグラソース
3)蝦夷鹿シンタマ肉と天然ほろ苦キノコのグリエ ガラムバターソース
4)フランス産ペルドロー(山うずら)のポワレ、フォアグラソース
5)新潟産豚肩ロースとブナハリ茸のトマト煮込み バスク風
~ 冬のワイン会のお知らせ ~
日時 12月6日(火) 19時~
会費 16000円
今回は一日限りの開催となります。
来店以来時折メールでブルゴーニュの風を運んでくれるヴァンサン・モンジャールさ
ん http://www.mongeard.com/ の貴重なヴォーヌ・ロマネのスショが飲めるまたとな
いチャンスです。