先週の日曜日は、両国から蔵前経由で浅草まで東京の下町を走った。コロナの前によくやっていた、いわゆる「町ラン」である。隅田川沿いを走るのも、ずいぶんと久しぶりになる。森下に住んでいたころ(3年前)は、よく川沿いを走ったものだ。江東区のあたりでは、犬を散歩に連れている人が多かった。
浅草の辺りは、犬を連れたウォーカーはとても少ない。なぜだろう?
今年は、恒例の「お花見ラン」もできないまま、夏から秋になってしまった。下町を久しぶりに走ってみると、風景が変わっていることに気が付く。一番の大きなちがいは、空が澄んでいることかもしれない。経済活動が停滞している副産物なのだろう。
浅草辺りの人出は、ほぼコロナ前に戻っている。しかし、インバウンドの外国人をほとんど見かけない。外国人向けの着物レンタルショップも閑散としている。とはいえ、着物姿をまったく見かけないわけでもない。少し年齢を重ねた30歳代の中頃だろうか。落ち着いた女性が数人、趣味のよい着物を着て歩いている。
日本人だけがそぞろ歩いている浅草界隈は、久しぶりに見る風景だ。人力車に乗っている客たちも、いまは全員が日本人だ。家族連れやカップルのみ。急いでいる人もほとんどいない。地方から出てきた観光客風の通行人も見かけない。せいぜい東京西地区からのお客さん、ほとんどがご近所さんだろうから、街はどこかなごんだ雰囲気がある。
いつかブログで紹介したと思うが、蔵前から浅草に移転した「コンセント」(Koncent)という雑貨の店に立ち寄った。孫の穂高に、ゴムで飛ばす模型飛行機(ヘリコプター)を買ってあげた場所だ。夏穂には、手作り風の風車(かざぐるま)を買ってあげた。あれは夏の少し前だったか?
通行人もゆっくり歩いているので、走る方もずいぶんとゆったりと走ることになる。走ってみて感じるのは、ランナーが以前とのちがって増えていることだ。蔵前から浅草辺り、隅田川テラスを走るランナーが劇的に増えている。きちんと数えたわけではないが、ざっと見積もって、コロナ前の3倍くらいではないだろうか?
天気が良かったことも幸いした。下町ラン13KMで、今月は102KMになった。アールビーズ主催のバーチャルラン(オクトーバーラン)では、わたしのランキングは2万番台の後半。でも、気持ちの良い一日だった。