【柴又日誌】 #26:美和さんに花束を

 ヘアカットで18年間お世話になった半澤美和さんが、出産でしばし美容院を休むことになる。田谷九段南店から、市ヶ谷で独立するまで、28日周期でわが髪をカットしていただいた。出産後は、引っ越してご主人のご実家近くに住むことになる。埼玉県狭山市なのでわたしは通えない。本日の午後が、最後のカットになる。

 

 かなり厳密に、約20年間、4週間の間隔で天然パーマ(くせ毛)をカットしていただいた。全期間で、髪形は固定である。座ってしまえば、あとは「半澤さん、好きにしてください」となる。何の説明も心配もいらない。

 小川先生の「技術カルテ」(個人向けのカット記録)には、「伸びた髪を切ること」とだけメモがしてあるらしい。この後、LINEからその記録を送ってもらうことになっている。

 わたしは面倒くさがりやだ。カット終了後に、ふつうは仕上がった髪型を鏡でチェックする。そんな手続きもいつしか、やらなくなった。それだけ半澤さんを信頼して、すべてを任せてしまっていた。

 

 本日、最後のヘアカットになる。先ほど、通勤の途中で、飯田橋駅(ラムラビル)の青山フラワーマーケットに寄ってきた。最後のカットの前に、プレゼント用に花束を渡そうと思っていたからだ。元気の出る黄色の花束を選んだ。

 小さなブーケを抱えて、13時に市ヶ谷の店を訪れるつもりでいる。美容院がいまの場所に移ってから5年くらい。田谷九段南店のころから数えると、美和さんとのお付き合いが20年近くになった。

 自分の髪の癖を熟知しているスタイリストを失うことになる。長い間、わたしのためにヘアカットをありがとう!また復帰したら、わたしの髪をお任せします。

 お名残り惜しいです。カラオケも行きましたね。元気な赤ちゃんの誕生をお待ちしてます。