動き出した国内観光需要: 自粛解除の先週末、日光・那須のキャンプ地の稼働率97%!

 元大学院生で、宇都宮で経営コンサル会社「(株)サクシード」を経営している水沼啓幸くんから、驚きのデータが送られきた。栃木県の観光地(日光、那須)で、先週末のキャンプ地の稼働率が97%だったとのこと。彼とのLINEでのやり取りを紹介することにする。国内観光旅行ブームの再来を予言していたが、思いのほかに立ち上がりが早く来そうだ。

 

 先週の6月19日に、県境をまたいでの自粛解禁になる前から、観光地には早々と人が流れ込んでいたらしい。娘からの情報では、わたしどもが考えているよりも早く、京都市内(錦市場)や嵐山(渡月橋)などでも日本人観光客が増えている。

 東京都では、いまだにコロナの感染者が30人台で推移している。にも拘わらず、栃木県の水沼君からの情報では、関東圏の観光地には年配者やファミリーが押し寄せているとのこと。

 わたしたちの今朝の会話を、そのまま実況中継する。予想通りと言えば、それまでのことなのだが。人間の行動の素早さと立ち直りの速さには驚かされる。水沼君は、地元で観光業のクライアントをたくさん抱えている。

   
(水沼くん)
日常が戻ってきていいです。
観光関連の企業も動き出しちょっと安心です。ここからが勝負です。
(小川)
観光はそう簡単には戻らないと思います。まずは近場ですかね。
週末に仕事で京都に行きますが、恐る恐るです。
東京の人は(関西では)受け入れてもらえないのではないか?
コロナ感染アプリをインストールしました。
  
<キャンプ地の稼働率97%>
(水沼くん)
栃木の日光、那須は東京からの観光客で先週末から、(キャンプ地が)97%稼働だと言ってました。
(小川)
なんと!信じられないです。誰か行ってるのですか!年寄り?バス旅行?
格安ツアーですか?
(水沼くん)
那須は家族連れが多いとのことです。日光は解除後早々にシニアが戻ってきたようです。
6月1日からはどの施設も平常営業とメディアもPRしてましたので個人客中心だと思います。
平日はまだ少ないと言っていました。
那須のお客様のキャンプ場は7月まで週末は埋まってしまったとのことでした。
(小川)
信じられない!!日本人、行くところがなかったからね。
これから先も、しばらくは海外など遠くに行けないことがわかってるから?
 
<行列待ちが1時間半>
(水沼くん)
宇都宮餃子は週末90分待ちでした。栃木辺りは1時間半ぐらいで来れるので気晴らしにいいだろうとの認識かと思います。
そうだと思います。
(小川)
近場2マイルと、ご近所観光、日帰り片道1時間半圏内かな?
*注釈:この徒歩圏「近場2マイル理論」は、マーケターの辻中俊樹さんの命名(一昨日のメールから引用)
(水沼くん)
関東圏、関西圏、など感覚的に決めてる様な気がします。外国人がいない京都なんかは皆んな行きたいですよね。
迎える側もビジネス立ち上がった高揚感があるので余り気にしてない様に思います。
いささか再流行は心配ですが。
(小川)
今週末、京都の様子を確かめて来ます!そろそろと、恐々ですが、ビブグルマンの「いのうえ」に行きます!
こっそり、7人で
*注:「いのうえ」=ビブグルマンの店に選定されている「おばんざいの店」(食べログなどではスコアが4.5点!)
 
<半年前の予言> 
(水沼くん)
弊社のアシスタントスタッフも今年は帰省しないと皆言っていたのですが、夏の帰省を福岡、岩手、新潟、鳥取など計画し出しました。
行った方がいいと思います。お店もかなり前向きなマインドだと思います。
(小川)
わたしの予想通り、国内旅行者が、昔からの日本の観光地を復活させることになりそうですね。
以下は、今朝方、週末にご一緒する予定の、京都女子大の西尾先生に送ったメールです。
  
娘から渡月橋あたりの写真が送られてきますが、コロナの後はインバウンドの中国人が完全に消えてます。気持ちが良さそうです。
京都という町にとって、コロナは恵みの雨だったとわたしは思います。
もちろん経済的には一時的に大変だと思いますが、長い目で見たときに、地元民を潤す経済的な効果は限定的だったのではないでしょうか。浮ついた繁栄だったように思います。
参考まで、最後に亀岡までマラソンを走りに行ったときの感想です(以下のURLを参照のこと)。
   
(水沼くん)
そうですね。事業者の意識改革が必要です。本来の観光産業のあり方を考えるいい機会です。それぞれの視点でのマーケティングが必要です。
<参考> 12月のブログ(2件)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4008853.html
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4008853.html

 

日本人がようやく静かな京都を楽しむことができて、わたしはラッキーだと感じている。

しかし、早速、京都は混雑しそうだ。