民間企業は偉い! ローソンやワタミが、コロナ休校で食に困る子供たちに支援の手を差しのべる

 新型コロナウイルス対策で、政府の対応が右往左往している。学校が休みになって困るのは、まずは共稼ぎ世帯。もっと深刻なのは、シングルマザーとその子供たち。学校給食は彼らにとって命綱だ。学校が休みになると、彼らはランチ難民になってしまう。一方で、ウイルスの感染を心配して、全国で子ども食堂が閉鎖になっている。

 

 わたしたちが一般に考えているより、日本はシングルマザー比率が高い。沖縄などでは、片親世帯が2~3割になるとも言われている。ランチを学校給食に依存しているので、今回の措置によって全国でランチ難民が生まれている。社会的に深刻な問題だ。

 そんなことを知らせるネット記事が、京都の娘から昨夜遅くに送られてきた。心配である。シングルマザーのお子さんたち、何とかならないだろうか。子供食堂の閉鎖に代わる方法を考えないと、、(https://www.bengo4.com/c_18/n_10843/

 

 そんなことを心配していたら、ワタミが自社の宅食サービスのお弁当を、希望する家庭に届けると発表した。国会議員を辞めて現場に復帰した渡邉美樹さん(創業者)が、早速に動いてくれた( https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2002/29/news017.html

 「新型コロナウイルスによる学校の休校要請を受けて、ワタミ株式会社は小学生・中学生・高校生を対象に「ワタミの宅食」を無料で提供する。配送にかかる諸経費として、利用者には1食当たり200円(税込、以下同)のみ請求する。期間は3月9日から4月3日まで。同社によると「食材、生産体制に限りがあるため、数量上限に達し次第、終了する」という(後略)」。

 

 さらに、これからのリモート記者会見(ネット経由)で、ローソンから発表されるニュースがある。ローソンから、塩分や化学調味料を一切使わない弁当(第一弾が無塩カレー)が発売される。

 詳細説明のネット放送では同時に、政府からの要請で食に困るだろう子供たちを支援する提案がなされる。内容は、ローソンが全国の学童保育所へおにぎりを配布するというものである。以下は、知り合いのローソン社員からの情報である。

 「ローソンは、全国の学童保育所におにぎり3万個を提供します。毎週1万個を3回です。学童へのおにぎり配布は、最大で全国3000箇所を予定しています。加盟店への負荷を掛けれない状況なので、全てローソン社員による配送です」。

 この記事は、本日10時半から正式に発表されることになっている(竹増社長からリモート会見で)。ユーチューブでも同じ動画が視聴できるはずである。

 

 日本政府はいま、目先の対応に追われて、本当に困っている弱者を守れないでいる。そのときに、ワタミやローソンのような民間企業が、率先して食事に困る子供たちに手を差しのべようとしている。

 この流れが、全国に広がってほしいと思う。これから先も、2社の対応に限ることなく、追随する企業がたくさん現われてくることを期待したい。