ローソンの夜間無人店舗@横浜(氷取沢町店)、実験は成功と見ました。

 激しい雨の中、一昨日(12月22日)、湾岸道路をダイハツの軽自動車のコペンを走らせ、ローソンの夜間無人店舗@横浜まで。24時に無人になってしまうので、自宅を出発したのは午後10時。往路は1時間30分、復路は1時間20分かかりました。大雨の中、暗くて危険を感じるくらいの道路状況でした。寒かったこともあり、「やめとけばよかった!」と途中で少し後悔しました。

 でも、現場を見ておいてよかったです。ローソン氷取沢店の前田オーナーに、「実験の最終日に、実験店舗の現場を見たておきたいです」と携帯にメールで連絡しておきました。ご本人は用事があり不在でしたが、代わりに社員(店長)の方に対応していただきました。ありがとうございます。
 現場に到着すると、偶然ですが本部(次世代CVS部)の社員の方がいらっしゃいました。無人店舗の実態を説明していただくとともに、改善の方向性などについても意見交換ができました。また、不器用な私に変わって、スマホの設定を助けてくれました。おかげさまで、スマホレジで買い物ができました。
 12時少し前には、実際の閉店作業を見学することができました。未成年(18歳以下)には売れないので、酒類とたばこの棚はスクリーンを降ろして南京錠をかけていました。深夜の売り上げが、通常の2~3割に減ってしまう原因が、酒とタバコが販売できなくなるからです。この点が解消できれば、無人でも深夜営業で利益を上げることができるはずです。
 本日(24日)の朝からは、「無人セルフ」から「有人セルフ(レジ)」に切り替えて実験が始まっています。有人なので、酒とタバコが販売できるはずです。来店客と売り上げに変化がみられるかどうか?入店に際して、顔認証や会員証などのタッチが不要になります。その効果はどのようになるのか、結果を知るのが楽しみです。
    
 ところで、店舗に滞在中に、お腹がすいていたので、モンテール製の「どらもっち」とおにぎり屋の「筋子おにぎり」を買いました。帰り際には、自宅持ち帰り用のお土産として、「プレミアムロールケーキ」と「ホボクリム」を買って売り上げに貢献しました。2時に視察は終了しました。夜間の売上のほとんどが、「0時から2時までです」と社員の方に伺っていたからです。
 前田オーナーには、店を離れる2時前に連絡を入れさせていただきました。
 「夜分遅くに失礼します。2時ごろに退去します。滞在2時間で来客は4人でした。女性一人(*60歳くらい、社員の方が磯子駅までの道順を説明していました)、トイレだけが2人(*急ぎ足なのですぐわかります、笑)。12時少し前に駆け込み二人ありました。二人ともセルフレジを使用してました。人件費の削減効果は大きいですね。万引きなどがほとんどないこと、電気代が意外とかからないことがわかりました。勉強になりました」。
  
 夜間の人件費がかからないので、通常の来店客が5~10人ほどでペイすることがわかります。夜間が無人でも、実験期間中は昼間の売上がほとんど落ちなかったようです。近くにセブン-イレブンとローソンがあるのですが、影響はほとんどないようです。幹線道路沿いでも駅前でもない立地ですから、当然と言えばそうかもしれません。
 しかし、コンビニは基本はごく狭い商圏で戦っているわけで、個人の利用時間は決まっているはずです。無人店舗では酒とタバコのがり上げは落ちますが、常連さんたちは閉店間際に買い物に来るようです。人間のほうが行動を変えているようです。実際に、閉店直前の11時50分に買い物客が殺到していました。どちらもお酒の購入でした。
 というわけで、ローソンが試みた無人店舗の実験は、ひとまず成功とみていいのではないでしょうか?