海の京都(舞鶴、天橋立、京丹後、伊根)を学生たちと調査旅行しているとき、日本海の海の幸を平石さんに写真付きでメールした。すると、同じく写真付きのメールが戻ってきた。「タリン(エストニア)は、寒くて小さな街ですが、アットホームな雰囲気のところです!」
あれ、平石さんはどこにいるのだろう? 写真のお料理。レストランのテーブルに乗っているお皿の雰囲気は、なんとなくロシア風。日本海のお魚料理に負けないくらい美味しそうだ。
名前は聞いたことがあるが、タリン(エストニア)とはどこにある国だった? バルト三国? エストニア以外、他の国の名前が思い浮かばない。どうやら位置的には、ロシアと接して北緯59度にあるらしい。人口134万人(平石ブログ参照)。
平石さんと私のスマホ交信がつづいた。
平石さん:
「今日は、Co-working Space や起業家など、5件のアポがあります!」
小川:
「わたしなんでまた、そんなところに?」
平石さん:
「IT先進国だからです!
「結婚と離婚以外の行政手続きは、すべてスマートフォンでできます!」
小川:
「なるほど。」
平石さん:
「役所に行くのは、人生で数回だけだそうです!」
「もちろん、選挙も完全にインターネット」
わたしも知らなかったが、スカイプはこの小国が生んだテクノロジーだった。平石さんによると、エストニアでは、ほぼ生活のすべてがネットで完結できる。ITスタートアップ企業が多い。小国で生きるために選んだ戦略だろう。しかし、ひとびとが生き生きと働いている様子が目に浮かぶ。
平石さんから、「ブログでレポートしますので、小川先生のブログで紹介して頂けると嬉しいです!」と来た。それに、「承知しました!」と返信した。というわけで、なんでそんな小国が、IT先進国にてなっているのか、とても興味深いです。
わたしの生まれ故郷の秋田県は、人口の規模がエストニアくらいだと思う。小学生の学力は、秋田県が日本一で偏差値が高い。しかし、とても「IT先進県」とは言えない。日本一人口減少率が高く、過疎の県でもある。
もしかして、だからこそ、行政側がIT化をエストニア風に推進すべきではないのか。平石さんのブログを見てそう思った。
この記事を、郡山市長の品川萬里さんにも送ってみよう。品川市長は、総務省時代に「通信の自由化」などを手掛けたキャリア官僚でもある。「郡山市をIT先進市」に!」 品川さんにも、平石ブログを紹介してみよう。