15年間続いてきた二つの行事(IEEXとフィールドワーク)のうち、ひとつが今年で終了します。

 幕張メッセで開催されているIFEX2018(国際フラワー&プランツEXPOに名称変更)に、昨日の午前中に行って来ました。JFMAが主催者を降りて後援にまわって5年目になります。第一回は2004年でしたので、今年で15回目の開催になります。IFEXの展示会場は、それなりにけっこう賑わってはいました。

 

 対照的なのが、同時開催の農業資材関連の展示会です。「農と食の時代」を反映してか、農業資材部門や次世代農業部門は元気です。西側のスパン4~8までは来場者も多く、熱気があります。農業には相当な熱量を感じます。

 それぞれは小さなブースながら、商売(商談)もおおいににぎわっていました。わたしも、東大のベンチャー部門の方とずいぶんと長い時間、話し込みました。逆説的なのですが、コンテンツの未成熟なところが、未来のある分野の特徴なのだと、いまさらながら「わたしたちは成熟産業に関与しているのだな」と感じ入りました。

 個人的な用事があって、西7で開催中の「次世代農業展示会」に顔を出しました。IT(情報技術)、AI(人工知能)、センサー技術(精密農業)の発展には目覚ましいものがあります。民間の新規参入企業や大学発ベンチャーが、ブースをたくさん出展していました。こちらは、現状の収益性はさておき、未来に投資をしているという状態ではあります。

 他方で、IFEXのほうは展示会への出展者が減少気味なこともあり、今年で最終回のようです。展示会をはじめた本人としては、日の出の勢いだった10年前がなつかしくなりました。栄枯盛衰は世の常です。

 

 なお、もうひとつの年中行事である「フィールドワーク中間発表会」が、昨日の午後から法政大学経営大学院で開催されました。今年度は4社と取り組ませていただいています。結果は、ナチュラルローソン班、東京ドーム班、ストライプ班を押しのけて、富山県の支援プロジェクトの「魚津班」が優勝しました。

 結果的には、ナチュラルローソン班の5連覇を富山組が阻止したころになります。後期に向けて、本日から各班と再スタートになります。取り組み先の企業の皆さんには、後期も学生がお世話になります。ありがとうございます。

 2018年で幕を閉じるIFEXと同様に、このフィールドワークも、2020年には最終年度を迎えることになります。最後まで、学生たちのために、歴史に残るような良い仕事をしていきたいと思っています。