今朝のニュースで、京都大学の山中教授が、別府大分マラソンで3時間半を切り、本人のベストタイムでゴールインとの報道があった。山中さんは55歳。わたしもその歳が、フルマラソンのピークだった。2007年11月23日のつくばマラソンで、3時間57分14秒。
その2日前には、松山の坊ちゃんマラソンて、1時間43分で完走していた。3日で62kmを走って、フルマラソンのベストタイムだった。山中さんが走った同じ日、昨日の神奈川マラソンは、1時間58分26秒でゴールイン。昨年が1時間52分28秒だったから、約6分のオーバーである。
複合的な要因がこの緩慢な原則には絡んでいる。加齢効果については、のちに説明するとして、最大の要因は、体重の増加である。三週間前から2kgほど重くなつた。
原因は、欧州視察旅行で、飲みすぎ食べすぎたからだ。特にスペインが問題だった。その割に、寒いこともあって、7日間の旅行中で走れたのは、僅かの二日間。ドイツのホテルのジムで5km。バルセロナの海岸を早朝7km走れただけ。
神奈川マラソンで6分の遅れは、体重の増加で説明がつく。あるランニング雑誌によると、体重+1kgで10kmが+1分遅くなると説明されている。ハーフの距離を20kmとすると+4分。さらに加齢効果で+1分、練習不足で+1分。理屈通りの結果になる。身体は正直なものだ。
ところで、わたしは今は、フルマラソンで4時間半、ハーフが1時間55分前後で走っている。ハーフマラソンのピークは52歳。ベストは、2002年黒磯ハーフの1時間37分33秒。なので、15年間でハーフで約18分遅くなっている。
フルマラソンは、2007年のつくばマラソンがベストだから、10年間で約30分遅くなっている。年間の落ち込みではフルマラソンが約3分。ハーフの方は、年間1分程度の減速になる。走り始めたのが45歳だったから、落ち込み幅は比較的小さいかもしれない。
山中教授は、55歳でベストを出したが、私の年になったら走れてない可能性が高い。というのは、若い時にタイムが良い人ほどフルマラソンが長続きがしない傾向があるからだ。たとえば、村上春樹は、60歳を過ぎてから急速にペースダウンしている。速かった人ほど、加齢による減速で、長距離を走る意欲を失うようだからだ。村上春樹の本にも、自分が速く走れなくなった悲哀が書いてある。
私の場合は、緩慢にタイムを落としている。とくに、ハーフだと年に1分だけの落ち込みだ。だから、70歳になっても、ハーフならば2時間を切って走れている可能性が高い。
まあ、ものごとは考えようだ。緩慢なる減速で、大きな怪我がなければ、75歳くらいまで普通に走れていそうな気がする。