「玄関の天井裏で、何かが走り回っている音がするんですけど」とかみさん。今月の初旬から、夜中の9時を過ぎると発生する物音に、すっかりノイローゼ気味の妻。駆除業者に調査依頼の電話してみた。ところが、白井の業者にはうまくつながらず、先週になって川崎に本社があるという業者がやってきた。
事態は急を要する。かみさんは霊感が強い。むかし青山墓地でデートをしていたとき、”白い手”をみたことがある(わたしも気配だけは感じた)。「もしかすると、(亡くなった肉親たちが、)あの世からお迎えに来ているのかも」など、あらぬことを口走り始めた。これはまずい。
かみさんが焦って電話で呼んだ作業服の男性は、「クマネズミの可能性が大ですね」と予想して帰っていった。本格的な調査の見積もりは、1万5千円。「案外と安いなあ」がわたしの感想だった。その理由は後でわかるのだが。そして、昨日は、洗面所の天井に穴をあけて、天井裏をのぞいてくれた。
当初は、実際に物音を聞いた妻は、ハクビシンの侵入を疑っていた。どきどきだったが、調査の結果は、クマネズミだった。駆除業者さんが撮影した写真には、天井裏に新しいのや旧いのや、ネズミの糞がごろごろ転がっていた。まちがなくクマネズミらしい。それも一匹・二匹ではなく、我が家に侵入してからは数か月は経過しているという。
ご近所さんでも、移動中のクマネズミを見かけたという報告もあった。
先週になって、駆除業者がクマネズミを疑ったので、かみさんは早速、近くのホーマックで「電磁波を発生する駆除道具」を3千円で購入してきた。その効果なのか、昨日、駆除業者が来るまでに、夜中の物音はしなくなっていた。しかし、ねずみファミリーが退去したとも思えない。
そんなこんなで、昨日のクリスマスイブ、わたしはひとりぼっちで過ごすことになった。かみさんが、友人と中華料理のディナーでイブを過ごすため、都心に出かけて行ったからである。「それはないだろう!」と思うが、約束は約束らしい。今夜は、わたしが友人と森下の藤田屋でうなぎで納会になる。これで、お相子になった。
先ほど、お昼のメールでは、「今夜は、ひとりで勇気をもって帰ります!」と連絡があった。でも、今夜もネズミさんたちは、舞浜のネズミーランドに助っ人で出かけて行くのではないだろうか? 今夜までは安心だろう。
さて、ネズミの駆除業者に対応してもらい、「最大100万円」の見積もりをもらった。「いろんな方法がありますから、いくらまで払えるか教えてください」という見積もりの仕方だった。悪い業者とも思えないが、足元を見られてるのか? 一体全体、これって、そもそも「見積もり」といえるのだろうか?
しかも、決めセリフは、「それでも、完全に駆除することは保障できません」。なんだそれは。。。わが家は、ミサワホームでパネル工法である。各部屋が独立しているので、バルサンを焚くようなタイプの駆除はできない。駆除のためには、各部屋にすべて穴をあけなければならない。困った狸ならぬ、やっかいなネズミに侵入されたものだ。
断言するが、そんな大枚をはたいて、ネズミ駆除にお金を使うつもりはない。
われわれ庶民としては、自己防衛に走らざるをえないだろう。ちなみに、駆除業者さんによると、クマネズミは外来種で、インドネシアから船に乗って渡ってきたらしい。秋田ダリア園の園長で、元船乗りの鷲沢幸司さんと一緒に、マラッカ海峡を越えて東シナ海を渡ってきたのだろう。
図鑑によると、クマネズミは体長が15~20センチ。1.5センチの穴があると、どこからでも家に侵入できるらしい。写真を見るとかわいい顔をしているが、とても賢くて警戒心も強いという。毒入り団子や粘着テープにはかからない。なので、完全駆除には金と時間がかかる。ネット情報では、そのようになっている。
業者の説明のほうが、一般人の感想より多いので、どこが本当の情報なのか?よくわからない。
ここからはお願いになります。もしもですが、どなたか、クマネズミを撃退した経験をお持ちの方。効率的でうまい方法を教えてください。金に糸目はつけます!
いまのところは、わが家の場合は、夜中の物音以外には、とりたてて被害はありません。モノの本によると、ダニの発生とかによる二次被害が指摘されています。なんとなく、思い当たる節もあるので、いやな感じです。
よろしくお願いします。