苦手なもののひとつに、乳製品がある。子供のころ、牛乳を飲むといつも腹を下していた。それが原因で、大人になるまで、牛乳の加工品であるチーズやヨーグルトにも手を出すことがなかった。ところが、一昨日のセミナー(日経MJヒット塾 )で考え方を変えることになった。
場所は、東陽町にある株式会社明治本社ビル。「日経MJヒット塾」のセミナーで、コーディネーターを担当した。テーマは、明治のヨーグルトPA-3の商品開発。参加者は、各社の商品開発担当者など約30名。
「PA-3」は、2015年のヒット商品で、痛風の原因になるプリン体と闘うヨーグルトだ。カップ(食べるタイプ)とドリンク(飲むタイプ)の両方がある。ヨーグルトが苦手なわたしでも、さくっと食べられ、美味しく飲むことができた。
セミナー会場では、古田徹郎ヨーグルトマーケティング部長(市乳営業本部)の講演後、懇親会を兼ねた試食会が開催された。ちなみに、古田部長は、20年ほど前、わたしが日本生産性本部アカデミー(マーケティングコース)で講師をしていたときの生徒さんだった!
講演中にも、PA-3(黄色のパッケージ)の先行商品であるLG-21(青のパッケージ)とR-1(赤のパッケージ)が試食・試飲できた。LG-21は、ピロリ菌抑制の効能がある(厳密に言えば、薬事法上は、そのように効能を表記してはいけないことになっている)。R-1のほうは、インフルエンザ対策を訴求している(こちらも表現に注意!)。PA-3のPAは、プリン体+アタックの頭文字で、3は、3種類の菌を使用していることを暗示している。
明治ブルガリアヨーグルトシリーズから派生した商品群である。パッケージ(カップとボトルともに)の連続性(赤青黄色の3原色)が素晴らしく、メーカーとしてスーパーやコンビの店頭を、「面」で占拠することに成功した商品だ。
そうしたマーケティング上の能書きについては、いずれ日経MJで解説するとして。翌日の目覚めが快適だった。ヨーグルトの大量摂取で、胃腸の調子と排便が極めてスムースだった。
早速、朝のジョギングの途中で、近くのセブン-イレブンに立ち寄り、LG-21とR-1を大量に2000円分ほど買い付けた。PA-3(黄色のパッケージ)のほうは、コンビニには置いてなかった。認知率50%(PA-3 )と95%(LG-21とR-1)の差は、この辺に出ているのだろう。
大量に買い込んでしまったので、「先生、そんな買って、賞味期限は大丈夫ですか?」という心配のメールをいただいた。また、「わたし、R-1のロイヤルユーザでしたが、三日坊主で、いまは、、、」というヨーグルト経験者からの返信もあった。
わたしの場合は、三日坊主で終わるのかどうか。本来的に、乳製品はいまでも苦手の部類で、チーズも自ら進んで食するほどのことはない。今回は、ヨーグルト人間になれたらいいなと思っている。さてさて、